『シャーロック・ホームズ』とレイチェル・マクアダムズ 2023/1/25 By Leave a Comment ロバート・ダウニーJr、ジュード・ロウのイケオジ二人が主演の映画。2009年だから、もう結構前になるんだね。 時代を画す映画などとはとても言えない単なる娯楽作だが、僕は大好きで何回か見ている。 まずやはり、ロバート・ダウニーJrがむちゃくちゃにカッコいい。 本作でのホームズは原作といつくかイメージが違うのだが、その1番目がアクションであれば、2番目は生活や人間性が破綻した天才であることだろう。 仕事が無ければ引きこもりと化し、出れば出たで地下プロレス(拳闘)の賭け試合にビールラッパ飲みで出場してしまうような人格破綻者ぶりを、自身も薬物に溺れた経験のある彼が演じる姿は、本人の過去を反映していると思われることも織り込み済みだろう。優等生でない男の色気と言ったところか。 そして、僕が心惹かれるのが、ジュード・ロウのワトソン君以上に、ヒロイン・アイリーンを演じるレイチェル・マクアダムスの飛び切りのチャーミングさだ。 僕は実は、この女優が(多分)一番好き。 とにかくかわいいし、なぜか、一生懸命にもがきながら生きている人間性も漏れ出てくる。本作でも、魔性系のわがままぶりでホームズを翻弄しながら、実は自身がピンチにはまっていることが終盤にわかってくるのだが、彼女の場合は、その影がどこか最初から匂ってくる、と思うのは、僕の勝手な思い込みからだろうか。 描写は重厚感あるがストーリーはやや軽薄。ヴァイオリンがメロディを奏でながらもオリエンタルな異国情緒も漂うテーマ曲も耳に残り、僕のように映画のリピート習慣のない人間にさえ、リピート欲を誘う。86点
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