『天使にラブソングを』映画版 2023/12/11 By Leave a Comment なかなか有名な作品だが、恥ずかしながら初見でした。そして、思っていたよりもはるかに良かった。 ストーリーはシンプル。ハスッパなナイトクラブ歌手が思わぬことから修道女となり、そこで引き起こす悶着と、合唱指導を通してお互いが分かり合っていく姿を描く。 『サウンド・オブ・ミュージック』が元ネタというか、修道女がそこを飛び出して音楽の良さを伝えるか、ナイトクラブの歌手が修道女たちにそれを伝えるかだから、同作のパロディと言った方が近いかもしれない。そして、先日観た『スクール・オブ・ロック』がまた、これらを完全に継承した作品だったのも愉快だ。 主演のウーピー・ゴールドバーグの出世作だが、やはり彼女が素晴らしい。外見の”掴み”がまずばっちりだし、バカっぽさと純粋さが同居する「目」は、まさに適役というべきだろう。 そしてやはり音楽のちから!純粋なミュージカルと呼ぶにはちょっと歌は少ないが、それも無理が無くて作り手の大人の芸という感じ。修道院で奏でられるにはポップな選曲も、これなら”リアルでも”受け入れてしまうのではないか、というほどの説得力がある。 何度も泣いてしまったが、どの場面だったからというほどのこともないのだ。わだかまりが取れたり、成長があったりという普通の場面も、素晴らしい音楽と共に描かれるため感動が数倍化してしまう。まあ、音楽ばっか聴いている僕の体質というのもあるかもだけれどね(笑) 最後にマギー・スミスの相変わらずぶりと来たら! この修道院長、まさにマクゴナガル先生なのだけれど、本作が1992年、『ハリー・ポッター賢者の石』が2001年の公開だから、本作での彼女のイメージが、マクゴナガル先生に引き継がれた形なのかも。90点
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