『グラディエーター』さすがの大作! 2022/9/15 By Leave a Comment 2回目とはいえ十分におもしろかった。わかりやすく、ばかばかしくもないストーリー。圧巻の映像とアクションは、今もって十分にハイレベルだ。 しかし、今回新たに思ったことが無いこともない。 まず、主役のラッセル・クロウが意外と小柄だな、と。貧相とまでは言わないが、ちょっと物足りないスケールだ。発声をはじめとする演技は十分に重厚だが。 そして、脇役に大した人がいない。演技が下手という意味でなく、大物が少ないという意味で。初代ダンブル・ドア校長のリチャード・ハリスくらいしか名前を知らない。適役のホアキン・フェニックスという名前は憶えがあるようだが、それもこの映画でのブレイクのようだし。 でも、その敵役の演技はよかったと思う。五賢帝最後のマルクス=アントニヌス帝のバカ息子で、父を殺して即位するも、資質は極めてふさわしくなく、主人公に追い詰められてついに剣闘で敗死する。なにがいいって、「そういう顔をしている」ことだ。 イケメンなんだが、どこか人を不安にさせるような顔。でも、それも演技と言えるんじゃないかな。モノとしては、もっと安定した顔にもなれそうだもの。 後はそのお姉さん役か。でも、全体的に、人間造詣はイマイチの浅さだったかな。剣闘士仲間との友情も、スパルタカスのほうがよかったと思うしね。 でも、好きなセリフが一つあった。 ラッセル・クロウがグラディエーターとなって興行の評判がうなぎ上りとなり、一座がローマに凱旋する。ところが、コロッセオでの最初の興行は、通常の決闘ショーではなく、ポエニ戦争を模し、カルタゴ軍としてローマ正規軍と対決するという。実質殺戮される側ということね。 闘技場に放たれるグラディエーターたち。歴戦の元将軍である主人公はとっさに彼らを軍として統率する必要に迫られる。「誰か軍隊経験のある者はいるか?」群れの中から誰とも知れず「はい。あなたの隊にいた者です」 主人公は「スペイン人」とあだ名され、誰にも身分を知られていない状態・・・と、主人公のみならず視聴者も信じ込んでいる中、こんなセリフをぶち込んでくる。 「最初から気づいていましたが、あなたの正体を明かさず、声もかけず、ただ見守っていました。以前同様、あなたの指揮下に入れることを誇りに思います」ということを、先の一言で表した。さらに主人公もうなずくだけ。 男臭せ~です。泣けてきます。 色々と満足できた映画でした83点(2回目の得点厳しい~💦)
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