風と共に去りぬ・前編(笑) 2022/3/22 By Leave a Comment 言わずと知れた、一昔前までの、『ローマの休日』と並ぶ2大人気映画のひとつ。 ただし、”2大”と言っても性格はおおいに異なり、こちらは文字通りの”大作”です。 製作年は、『風と共に去りぬ』が1939年、『ローマの休日』の休日が1953年。ん? ちょっと変じゃないですかぁ? なぜに前者がカラーで、後者は白黒なんだ?? それは、この頃はまだ、白黒映画が主流だったのであり、大作だけがカラーで撮られていたゆえだそう。30年代にカラーであった本作は、文字通り社運を賭けるような超大作だったのじゃないかな。 主演女優がなかなか決まらず、撮影が先に始まり、その見学に来ていたヴィヴィアン・リーをプロデューサーが見つけ、「スカーレットがここにいる!」と叫んだという逸話は、どうも、宣伝用のでっち上げだったそうで。 まあ、失敗できないので、あの手、この手だったのでしょう(笑) 南北戦争の始まる1861年。とある南部の裕福なお屋敷での園遊会。16歳のスカーレットはものすごいモテモテぶりながら、想い人のアシュレーの心だけはままならず。メラニーという女性との結婚を告げられ、自暴自棄に、他の男性の申し入れを受け、結婚してしまうも、夫がすぐに戦死し、未亡人に。 一方、その日の園遊会で、生命力の権化のように輝くスカーレットを見初め、「俺にはこの女しかいない」と心に決めたのが、アウトサイダーの商売人、レット・バトラーでした。 開戦当初、南軍は好調。チャリティーパーティーのダンスに加わりたくても、喪服のスカーレットには許されない。ダンスの余興で「男性は、自分の踊りたい女性に指名入札してください」と司会者が発し、そこらから「〇〇嬢に20ドル!」「25ドル!」と声が飛び交う中、バトラーの「ブルックス夫人(スカーレット)に150ドルだ!」との声が響くその場面が、僕は前半で一番好きです。 踊りたくてたまらないスカーレットを釣り出してあげるだけでなく、他とは一線を画す高額で自尊心をくすぐる。これぞ、嫌みでかっこいい男の真骨頂じゃないか! その後南軍は劣勢に転じ、ついに北軍の侵攻が始まる。無性に実家に帰りたくなり飛び出すスカーレットを馬車で送っていくバトラー。しかしたどり着いた故郷タラは、焼け野原だった。 そこで最も有名なあの場面になります。♪タラ~ララ~「誓って、家族を飢えさせはしません!」みたいな、あれね。 もちろん泣きました。
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