マリリン・モンローも、当然ヘアメイクのアイコンとして外せません。
ずいぶん前に見た『お熱いのがお好き』に、すごくおもしろかった記憶があって。
今回一つ感じた弱点として、メイクがイマイチなんですね、モンローの。特に前半。アイメイクが固いというかなんというか、モンローが老けてしまっている。髪も煤けてるし。
と思ったら、スタッフが「男性俳優のメイクをきれいに見せるための白黒映画」だったと教えてくれて、えつ?と調べたら、なんと年数が思ってたのと逆で、この映画が後のほうだった!
『ナイアガラ』や『金髪』が53年、『七年目』が55年、本作が59年の公開。じゃあ、ヘアメイクというよりも、実際にちょっと老けて(さらに太って)いるってことなのかも。
それでもやはり、モンロー映画の一番はこれだと思います。楽しい、センスがいい。カーティスとレモンの両男優もすっごくよくて! 普通は、超イケメンのカーティスに人気が集まるのでしょうが(実際、モンローと不倫関係になっちゃったらしいです)、僕的にはジャック・レモンも色気あるなぁ、と。なんでしょね、優しい男は色っぽい、みたいなことでしょうか。75点。
他の二つは、断然モンローを見るための映画です。
二つともすごくオシャレしていて、見る価値がおおいにある!
映画としてはたいしたことないですね。特に『七年目の浮気』。「お熱いのが」と同じ、ビリー・ワイルダー監督ですが、あまりのストーリー性の弱さは、さすがにこの監督でもきつかったか。そして、しょっちゅう使われるラフマニノフのコンチェルト第2番が、なんで、この曲をこう使うの?という冒涜的使われ方で(笑)
また、例の地下鉄風で、モンローのスカートがまくれ上がるシーンが生まれた映画なのですが、なんと! あの有名な映像自体ではありません(と思う)。腰から下くらいが映っているようなシーンが何カットかあって。。。 有名な映像は、これを元ネタに撮り直したものか何かじゃないかな。それか僕の勘違い?? 50点
『紳士は金髪がお好き』の方は、だいぶいいです。ミュージカルとしてだいぶ古臭く感じてしまうのが最大の弱点ですが、全体に楽しく、爽やか。爽やかさの原因は、女二人の友情ものだからでしょうか。モンローの相方のジェーン・ラッセルという女優さんは、お顔は、日本人的にはあんまりでしょうが、スタイルは抜群!カラッとしたキャラクターもすごく素敵です。
キャバレーの歌手という設定から、モンローは惜しげなくセクシーにドレスアップしてくれるし、マドンナの「マテリアル・ガール」のセットの元ネタになる場面も出てきます(” Diamonds Are A girl’s Best Friends”)。
アマゾンプライムに入っていましたし(笑)、観て損はない映画と思いますね。60点
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