地球は限界に近い! SDGs② 2022/2/18 By Leave a Comment 「地球の限界」という研究報告があり、9つの項目について、このレベルを超えると、急激かつ不可逆的変化が生じる可能性がある、という限界を示しています。 それによれば、9つのうち、以下の4つ「気候変動」「土地利用の変化(農地の増えすぎ)」「生物多様性の欠損(絶滅種)」「生物化学的循環(大気と海水の変化)」については、すでに限界地を超えているそうです。 1880~2012年の間に、地上の気温は0.85℃上がっており、このままの状態が続けば、2100年までに最大3.2℃上昇する可能性があるそうですが、3℃の気温上昇で、非常に大きな影響が出ると言われています。 海面上昇により陸地が少なくなり、一部の国は消滅します。生態系も変化し、気候変動は大災害を引き起こします。また、これは別の本で読んだのですが、蚊を媒介するマラリアが日本で流行ったり、未知の細菌が凍土より蘇って流行する可能性もあるようです。怖いね。 海も深刻です。1970年からの40年余りで、乱獲により海洋生物は49%も減少したという調査結果があります。世界の魚のうち33%が獲りすぎ、まだ余裕があるのは7%、残りの60%も限界近いそうです。 また、毎年少なくとも800万トンのプラスティックが海に流出しているが、それらは、微細化して、直径5ミリ以下のマイクロプラスティックになります。それを食べた魚を人間が食べることで、添加物が人体に悪影響を与えるほか、世界の食塩の90%からマイクロプラスティックが検出されたとのショッキングな調査結果もあります。 陸では、人類の活動によって約100万種もの動植物が絶滅の危機に晒されているそうです。全体の予想数が2~3000万種ということですからかなりの比率ですが、それらは、かわいそう、という話だけではなく、生態系というシステム自体を破壊し、人類に手痛いしっぺ返しをするはずなのです。 「現代の人類社会は、地球の生態系の再生能力の1.75倍を消費している」という研究報告があります。家計でいえば収入の1.75倍を消費しているわけで、つまり、人類はこのままいけば、地球丸ごと破産してしまう、というわけですね。 このように環境破壊が進み、人類・先進国の意識が、先述のように、理想論的なものから、自分たちの生活が成り立たなくなるのだ、という危機的なものに変化してきました。環境保全があってこその企業利益なのだ、という意識が育ってきたのですが、ここで、彼らの尻を大いに叩いてくれたのが、SDGsの特徴である、持続可能(サステナブル)、SDGsはビジネスチャンスなのだ、という一種のマジックワードです。 次回は、「サステナブル」についてなどを話していきます。
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