当初はダンスでパーティーを終えるつもりでした。そのあとに挨拶して。
でも、なんか違うな。最後にお客様にワッと参加してほしいなと。
そこで、歌をうたい、掛け声をしてもらうことにしました。僕がマイクを振って、お客さんが大声で叫ぶ。いいですよね。
だから、ダンス→挨拶→バンドという順番にしました。バンドでお別れです。
それがバンドを組んだ一番目の理由。ちゃんと二番目もあって、それはスタッフにひとり、学生時代ベースをやってて、とことあるごとにいう子がいたので、その子を喜ばせてあげようと。
今回のパーティーのアトラクションは、すべてお客様にお願いするつもりでいました。シルクさんも、ジャック・マジシャンも、もともとお客様だからお願いしたのであり、こういうものが欲しいからといって外部に頼むのはやめようと言っていました。
バンドの核は、僕の歌以外では、ガクシンの今は社長である則政さんに頼めばなんとかなるという予測でいました。彼がギタリストとしてずっとライブ活動をしていることは知っていたので。
http://gakushin-kyoto.com/
(京都の学生新聞。表紙と花のキャンパスという看板コーナーの写真は、ずっと僕が撮っています)
さすがにドラムまではセミプロが必要だろうということで、則政さんにご紹介いただきましたが、この時点でスタッフ2、業者さん1、助っ人1。比率的にぎりぎり趣旨内か、というくらいです。
曲の候補としてクレイジー・ケン・バンドの「1107(いい女)」が出てきたときに、よし、これは金管パートを入れようと思い立ちました。青山のスタッフがブラスバンド経験者「だらけ」である記憶があったのです。
と言っても、ボーカルの僕の「トロンボーン」は使えない。ほかに、何やってたっけ?と青山で聞くと、菊地さんが「ファゴットです」「・・・・」 どう使えばいいんや? しかし、宮本さんがサックス、新田さんがペットだという。よし、これはいけるだろう!
あとはキーボードだけで、ピアニストはお客さんにいっぱいいますから、これはもう大丈夫だろう、と思っているのに、京都店で意外と人選が進まない。挙句の果てに8年間ピアノをやってない京都店の加藤さんに決めたと、連絡があり、「・・・・」。 8年間ですよ? そりゃなかなかのブランクです。
しかし、加藤さんは根性あるから大丈夫だと京都店長の村瀬たちが言う。あっ、そう! 大丈夫やねんな! と、一応青山のお客様にいざとなれば頼める体制を整えておいて、加藤さんでGO! これでメンバーは決まりました。
続いて選曲ですが、1曲目は1107。2曲目をザ・イエロー・モンキーの「LOVE LOVE SHOW」にしました。1107では「い~い~お~ん~な~!」と叫んでもらえるし、LOVE LOVE SHOWは文字通り「らぶ・らぶ、しよう~!」と叫んでもらえます。「それじゃあ、さよなら、お元気で」という歌詞もあってぴったり。そして、両曲ともそれ以外に歌詞内容が良かった。
1107は、女性をいい女だね、って褒めたおす歌です。パーティーの最後、お酒も入り、怒涛のような盛り上がりの中、大声で自分に「いいおんなだ~!」て語りかけてほしい。そして、全編で「どこにあるのか幸せ?」と問いかけながら、最後に「ここにあるのが幸せ」と回答を出す歌でもある。自分の中にこそ、そしてこのパーティーの今にこそ、幸せはあるんだよ・・・と。
LOVE LOVE SHOWは文字通り「らぶ・らぶ・しようよ!」と僕が女性に語りかける歌になります。この曲、歌詞的には女性から男性の内容ですが、実際には男性から女性への語りかけで、だから最初に「お姉さん!」という掛け声が入るのでしょう。ちょっとエッチな歌詞も僕にぴったり(笑)
僕は「セクハラ」を拡大解釈するのが大嫌いです。先日アメリカでも告発があって今ブームになっているような本当のセクハラを排除することの障害にもなっているでしょうし、何より男女の本質から逸脱しています。
男は、女が好きで、褒め称えたくて、尽くしたくて、それを声に出して言いたいものなのです。では、男が女に伝えたいメッセージって何か? いい女だね、セクシーでクラクラするよ、らぶらぶして~よ。・・・と、それしかねぇんだよ!!
他に言うことは、仕事の話と、天気しかありません。つまり必要があってする話と、差しさわりのない話ということ。それ以外はセクシャルな話しかないってことです。
そこを止めてどうする! 雌雄が意味あって発生したことを肯定するなら、そこを否定することはナンセンスになる。男に意味あって与えられた本能を遮断しすぎなのです。社会にとっていいわけがない!!
と、そんなメッセージも込めての選曲でしたが、残念ながら、こういう話を(場にふさわしくちょろっとだけ)しようという目論見は、当日のやるべきことの多さと高揚感の中で全部すっ飛んでしまいました。代わりに、ここで数倍濃くして述べさせていただいているわけです(笑)