前回予告していた通り、この本の中での僕のお気に入りをピックアップしてご紹介します(このパターンの後編になります)。
まず、本書中僕が最も気に入っちゃったこの言葉から!
①「天は人の上に人を作らず」で、平等や人権など、日本人の精神史上に近代的夜明けをもたらしたと看做されている福沢諭吉のきつ~いひと言
当時すでに(日本史上初の、とも言える)ベストセラー作家となっていた彼が、著作で生きようと決意した友人の尾崎行雄にアドバイスした言葉は・・・
「(本なんて)猿に見せるつもりで書け。おれなどいつも猿に見せるつもりで書いているが、世の中はそれでちょうどいいのだ」
最高でしょう??
これくらいパンピーを見下しながら「天は・・・」なんて言ってたんだね!?
「男子かくたるべし!」と僕は思います
次の2つは恋愛もの。まず素敵なのから
②40歳にして14歳も年下の考古学者マックス・マローワンと再婚し、幸せいっぱいのアガサクリスティの言葉
「どんな女性にとっても最良の夫というのは考古学者に決まっています。妻が年をとればとるほど、夫が興味を持ってくれるでしょうから」
「え?」と思ったあとに答えが分かる・・・語り口が飛び切り巧みな彼女のミステリーを髣髴させる、“ミニ・ミステリー”のようなひと言ではありませんか?
③恋愛に奔放で、生涯にわたって7人ほどの女性と長期間の同棲や結婚をしたパブロ・ピカソのアトリエで、愛人2人がかち合った時のこと。
言い争った2人はピカソに「はっきりと決めてください。わたしたちのどっちがでていくか」と迫った。その時にピカソはなんとこう言った!
「自分たちで戦って決めなさい」
2人の愛人は本当に取っ組み合いを始めたという
④マリー・アントワネットが、断頭台に登るときに死刑執行人の足をうっかり踏んでしまった時の言葉
「ごめんあそばせ、ムッシュウ、わざとしたわけではありません」
「パンがなければお菓子を食べればいいのに!?」で有名な彼女の“ずれ方”は、徹底的で、且つ飽くまで優雅だったんだね
⑤最後はマリリン・モンローの有名な言葉で締めくくります。
セックス・シンボルとして人気絶頂の彼女に、報道陣からエロイ質問が浴びせられた。
記者「寝るときには何を身に付ける(wear)んだい?」
モンロー「シャネルの5番よ」
シャネルNO.5は、モンローのこのウィットに富んだ切り返しとともに有名になり、女性の憧れの香水として頂点を極めることとなった・・・
山口さん、調子に乗って10(1割
ついでに、本の方は貸し出しの希望者がいるので回しちゃいますけど、それも悪しからずです
でも、続編が出たら買わせていただくつもりですよ。
そして、また紹介させてくださいね。
今度は「これは絶対の買いです!」って
Yuko says
今日、初めて青山のスタジオへお邪魔させていただきました
猫っぽいと言われた私です
気さくにお話してくださって嬉かったです
ありがとうございました
ブログと関係ない内容でごめんなさい
タクミ says
Yukoちゃんいらっしゃい!
もちろんどなたかよくわかりますよ~!
>ブログと関係ない内容でごめんなさい
ほんと、かすってもないね!?
まあ、かわい子ちゃんなので、良しとします
みずたま says
あ。みたみた。
この題名。確か新聞のお薦め本のページで。
もう読んだのか~。早いな~。
ぺろにゃん says
マリーアントワネットもアガサクリスティーも面白いと思います・・・
ですが、ひとつ疑問が
果たして、福沢諭吉ってアウトローなんでしょうか
タクミ says
なかなか面白い本ですよ、みずたまちゃん
前回(5月28日)の記事では、作家さんご本人もコメントを寄せてきてくれているので、ぜひご覧になってくださいね。
よしあき says
先日「Sma Station」でやってましたが、欽ちゃんの言葉も印象深かったなぁ~。(見た方いません?)
仕事で成功する為に仕事運を上昇させ、家庭運を使ってはいけないと思った彼は奥様に
「お願いだから美味しいご飯を作らないでください。」
って、言ったそうです。
他にも「なるほど!」と思うようなことを言ってましたね。
タクミ says
この本の“アウトローな言葉”は「いかにもアウトローな人の“らしい”言葉」と「メインストリートを歩いた人の“意外に”アウトローな言葉」に二分出来て、福沢諭吉さんはそのうちの後者に当たるケースだと思います。
でも、僕にとってはこの言葉が一番の快感でした
「一般のレベルへの失望→割り切り」は、僕もず~っと繰り返してきたことですからね、本音の話
タクミ says
おおっ!
待ってました!こういう内容
「自分の知っているアウトローな言葉」
ありがとうよしあき君!
じゃあ、僕の知っている中で、よく似た路線の吉田松陰の行動を!
彼は、「革命を起こす人間は(彼なりの)“狂気”の中におらねばならない」と考え、男子を全き状態に置かない方法として、“生涯童貞”を誓ったのでした
これも欽ちゃんと同系の「何物かを為すためには何物かを捨てねばならない」という考え方だね。
「男はこれくらい狂ってていい」と、僕は思います
美羽 says
福沢諭吉さんって人格者だと思っていたのにショックです・・ 実力者にはよくある本音と建前の世界なのかもしれないけれど 中には勘違い男っているものだから そうだとしたら壱万円札の見方変わっちゃいます それこそ年を重ねるほどにお値打ちあがりますよ!って磨きをかけてくれそう最初からお値打ちが あ・れ・ば のお話ですが・・
②の『最良の夫というのは考古学者に決まっています』って出会った瞬間 化石化されてそうなんですけど「そこで時間止まってます!」って考えないアガサクリスティはなんと前向きな
『妻が年をとればとるほど、夫が興味を持ってくれるでしょうから』って それなら鑑定士の方がよいのでは? 保管にも気を使ってくれますし
timo says
山口さんの本面白い
実は私も発言集って結構持ってるんです。
「アインシュタイン150の言葉」
「壁を破る言葉」岡本太郎
「カート&コートニー リアル・ワーズ」
どれもすごくいいです。
すぐ読めちゃうしね
あ、そういえばM社長と、どういう人をコンサルティング会社に採用するか・・・について話してた時に、
「二流以上なら十分なんだよ。だって企業にいる人材のほとんどは二流以下なんだから」
これだけ聞くとかなり引くと思いますが・・・
福沢さんの言葉から、この会話を思い出しました。
タクミ says
美羽ちゃんこんにちは。
僕は今更言うまでもなく諭吉賛美派です。
教育すれば生来利口なゴリラも言葉を理解しますが、そうなると頭脳レベルの低い人間とは大差ないかもしれません。
対して、彼は「高度な教育を受けた生来利口な人間」です。
彼のレベルなら、本当に一般人の頭脳レベルは、自分よりも猿に近いのですよ、きっと。
それでも彼は「実学者」として成果を上げるために、一般レベルに降りて行って語る“必要があった”のです。
だから、「猿に見せるつもり」は、人を馬鹿にしたものではなく、マジ(本気)な発言だったんだと思います
タクミ says
M社長のはまさに「アウトローの言葉」に入れれますね!
通知簿が5段階なのや、昔の「三流大学」が(頭の悪い人の行くところではなく)普通の人の行くところだったのからすると、「二流」とは“中の上から上の下”くらいを表すのでしょうから、それはもう能力充分な人材と言えるでしょう。
ただ、会社のようなコミュニティは、その他にも「適材適所」や「異才」など、色々な要素があるから、採用してから「すごい拾い物だった」ってこともあって楽しいんだけどね
クイックマッスル says
ちょっとタイミングずれていますが、
VOCEダイエットで、タクミさんは「日本一の眉師」だったのですか!凄いですね。
僕は、今年、日本将棋連盟の全国の支部の中で西日本大会で優勝したK戸S役所支部の支部長なので、とりあえず「日本一の支部長」(ただし、東西1人ずつ)です。でも、来年優勝しなければ、今年限りです。
日本一どうし宜しくお願いします。
ところでセレブカジュアルを宣言したタクミさんが、eizoヘアでは、アウトロー風のモデルに写っていましたね。
そして、アウトロー100の言葉につないだのでしょうか?
キャラ的にセレブカジュアルが感じいいと思います。
また、タクミさんの「タクミ10の言葉」をブログで紹介していただけたら、読者として嬉しいです。
最後に、唇マンってなんなんですか?
タクミ says
クイックマッスンさん、相変わらずハッスルしてらっしゃいますね。
「日本一の支部長」は、将棋がかなりの腕前ということで間違いなさそうですね!?
多芸なことに本当に驚かされます
服装はセレブカジュアル系中心でいっていますが、でも「今シーズンはこれだ!」と言ったら毎日そうってわけでもないのですよ
クイックマッスルさんほどの凝り性の方には意外かもしれませんが・・・
『タクミ10の言葉』は、そういうのが出来れば本当に素敵ですが、僕自身まだまだそういう“総括”のできるレベルではございませんので
でも、ひとつずつそういうのを作るように意識してみます
キッカケになりました。ありがとう
最後に「唇マン」ではなく「歯茎マン」だと思いますよ
クイックマッスル says
丁寧な返答ありがとうございましたm(_ _)m
ところで、歯茎マンでしたか?
今だに気になります。
たぶんタクミさんは僕が気になっているのを楽しんでいらっしゃるのだと分かっていても気になります。
誰か教えてクダサーイ!
マンモス says
なんだか、もうこの本を読んでしまったような気になりました。
タクミ先生の迷?言集もいつか本になるといいですね。
stella says
おかげさまでいい写真ができました!メイクもとても気にいったので、今度レッスンにいこうかなとおもってまーす。
諭吉さまのお言葉、なんかねええ。まあ凡人では思いつかない名言でしたが、こういうお人だったとは。
私もクリスティーの言葉は、さすがだと思いました。クリスティーに限らず、皆さん、たった一言にその人が出てますねえ。
このブログ面白いですねえ。
次のブログ楽しみにしてますね。
クイックマッスル says
来週、ボランティアである先生の撮影のお手伝いをすることになりました。
その時に、世界のTAKUMIさんが来られるので、お喋り楽しみにしています。
日本一の眉士の神業も楽しみです!
タクミ says
クイックマッスルさん、僕にも歯茎マンの正体はよくわからないんですよ。
ただ何となく、誰かのことを指しているのではないかと想像しているだけで・・・
怖くて、よう確かめんし
タクミ says
僕も迷言集出したいわぁ
でも、ここ数年、夏場になるとちょっと気力が減退気味・・・
もう「アウトローの気概」が不足してきてるかもね
タクミ says
stellaちゃんいらっしゃいませ
ちょっと込み合ってきててたまたま(珍しく)撮った人がいたけど、多分その人があなたですよね!?
その人に対する定着的イメージどおりであれば「ひと言でその人が出ている」ということになるし、諭吉さんみたいに意外な言葉であれば「ひと言でその人のイメージが崩れる」という結果になるし。
言葉の威力ってすごいですよね!?
また是非いらしてくださいね。
お店もブログも
タクミ says
え、ええっ????
クイックマッスルさんが撮影に参加されるの??
ま、まじで・・・?
僕にとってはあなたこそが「いったい何物なのだ?」って感じですよ。
歯茎マンなんかよりよ~っぽど
ぺろにゃん says
歯茎マンなんかよりよ~っぽど
って・・・・
「なんか」ってなんや
クイックマッスル says
歯茎マンって……ペロにゃんさん本人ではー!
タクミ says
クイックマッスルさん
なんて恐ろしいことを・・・