オリンパス機の話(2) 2018/11/17 By Leave a Comment オリンパスのカメラは「ミラーレス」というやつです。 レンズに入ってきた光を受光部(センサー)で受けて、その情報を保存するのがデジタルカメラですが、普通の「一眼レフ」は、普段その間に鏡が入っています。それが普段は光をファインダーの方に送っているのですが、撮影の瞬間だけひょいと持ち上がり、センサーに光が届くんですね。 なんで鏡があるのかって、それがないと、撮るまで何にも見えないからです。 だから、一眼レフで見ているのは、レンズやらを通しているとはいえ、「実像」ということになる。 対して、その鏡を最初から取り外してしまったのがミラーレス・カメラ。 えっ?どうやって「見る」のか、って? それはもちろん、センサーに写っている像を、ファンダーや背面の液晶画面に映してしまうのです。 だから、ミラーレスのファインダー像は「映像」です。実際に写したいものは、そもそも自然な姿、そのままであることが基本なのに、ファインダーの中の像が、すでに作られたものになってしまっている。これでは、視線を外して実物をもう一度見ないと、目標自体を確認できません。 これが弱点ですね。 ところが、このファインダーが、ここにきて格段に進化してきた。 昔のデジカメのものなんて、とんでもなおもちゃみたいなレベルでしたが、新発売のキャノンやニコン機(フルサイズ、ミラーレス機)などは、知らずに覗くと、普通の実像かと思うくらいにきれいです。 となると!ですよ。 話は大きく違ってくる。 なぜって、一眼レフのファインダー像は、実際にカメラに映る明るさではなく、目に見える世界の明るさですが、ミラーレスのファインダーには、これから写る像の明るさを映し出せるからです。 これはすごいことだ! 昔、デジタル機がフィルムに取って代わった時は、その場でモニター化されることが最大の理由になったと思いますが、今、それ以来の(それには負けますけど)インパクトの変革が起こっているということです。フィルターなんかも含めて、写す前に、写る像がわかっているという!! もう一眼レフはミラーレスに取って代わられる、という人も多くいます。 どうなんでしょうねぇ。デジタル化の時のように、絶対に必要なこととまでは思いません。 でも、生産者と、消費者の志向からして、そういう方向になるんじゃないかな、とは思う。 そして、ミラーレス・・・じゃなくても本当はいいのですが、そういう新しいカメラが導く世界というのが、(良くも悪くも)色々と写真の世界を変えていく、そういう変革期にあるのは間違いないようです。 だから、僕はいろいろとカメラのことを勉強しなおすことにしました。
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