古い大女優のように 2018/5/8 By Leave a Comment 昨日でTAKUMI JUN Make-up Salon第一回写真展が終わりました。 いろいろと素敵なこと、残念なこと、ともにあったのですが・・・ 今日はその中で、最も意外であったこと(どちらかというと素敵なこと)の話だけをさせていただきます。 それは、「好きな写真」がいかにひとそれぞれであるか。 帰り際に、「どれが一番気に入りましたか?」などと尋ねてまいりました。 もちろん1点だけをお答えいただいたかたも、数点を挙げられるかたもいらっしゃいましたが。 展示点数が、全部で50数点。 僕が聞いたのが、さあ40人くらいでしょうか、その中だけでも、「1位票」が、なんと30点以上に割れていたのです。それってびっくりじゃないですか? 僕の中では、非常に自信のある作品もあれば、ぎりぎりで採用した作品まで、やはり強弱あるんですよね。ところが、お客様は、僕的にはそれほど、というものもポンポン選んでいただいて。 いや、そう言われてみれば、実は、撮り終えた瞬間は、ほぼどれも「会心」と感じているんですよ。あまり強弱ない。でも、それを選んでいるときに、特に今回はパーティー、ホームページ、個展、と3回くらい周りの人(おもにスタッフ)の意見を聞いているじゃないですか。さすがに、そこで影響されて順序が付いている部分も少なからずあるだろう。 ところが、お客さんに聞いてみれば、またそれとは全然違う結果であった・・・というのに近いのかもしれませんね。 そんななかでも、特に人気を集めたのが、メインで使ってきた吊り橋の写真(省略)に並んで、この古い肖像画・昭和の大女優のような1枚でした(右の大きな写真)。 そうそう。これは、僕もすごく好きな1枚で、スタジオ撮影のものでは最大サイズでプリントしたくらいなのですが、でも、周りの評価がそれほどでもない気がして、なんとなく自分の中の順序も下がっていたのです。ところが・・・ 結局これは、周りの意見を聞いたらダメということかもしれませんね。 10人くらいの意見と、50人くらいの意見が全然違ってくるというか。もちろん、分母が増えれば聞いていく価値はあるのだが、少人数ならば、むしろ自分で判断したほうがよい、と。 ま、それはともかく、人気が分散したというのは、撮った者からすると、不思議であると同時に、すごく嬉しいことです。
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