先日も相撲の話で体罰について触れましたが。
今日のヤフーの記事で、大人の6割が体罰を容認しているをいう記事がありました。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6272236
もちろん、「ほかに手段がないと思った時のみ容認すべき」が4割で、積極的に肯定している人はほぼいません。
幼い子を持つ者としても、体罰の良し悪しについては興味があります。
ってか、もう既に何回も体罰やってるし(笑)
頭パコンっとか。結構やる。
自分でも意外だったのです。しかし感情的になってやってしまったということはほぼ全くない。まさに、「今自分の意志を伝えるのにはこれしかないのかな」と考えて、逡巡しながらも、かなり確信の持てる時のみに、驚き以上、衝撃以下くらいのインパクトを狙ってやるのです。
それって本当にダメなの?
子育ての現場として、ちょっと信じられないなぁ。
前々から思ってたのですが、「体罰は絶対ダメ」って、だれがどんな根拠で言っているのか?
当然科学的な根拠が検索したらボロボロと出てくると思っていたのに、意外やほとんど見当たらない。
あろうことか、一番よく見るのは、学校教育法で体罰をすべて禁止しているからという「結果を根拠とする論法」です。・・・あほ?
その科学的根拠を知りたいのでしょうに。
ひとつ見つけたものにはこんな記事が引用されていた。
(質問)体罰にはプラス効果があるとする意見もありますが。
(答え)しつけ、教育効果がある「体罰」があるとします。一方には、感情のはけ口など問題ある体罰、虐待がある。では、その境界線は何か。誰が決めるのか。安倍首相ですか、文科省ですが? 誰も決められない。明確な線はだれも引けません。虐待する親も「しつけのため」といって、体罰をします。いい「体罰」があるという考え方は、改めるべきだと思います。
http://d.hatena.ne.jp/fhn/20150128/1422433537
こんなアホが意見するなよ!
この薄弱な論理を根拠に「改めるべき」と決めるお前は何様やねん。こんな単純な矛盾に気づかんとは!
こんなアホ意見しか見えてこないということはこれ、意外と根拠がないんと違いますか?
そして、もうひとつ言えることは、家庭と学校の話がごちゃ混ぜになっているということです。
家庭と学校。同じように教育の場であるとしても、これは全然違うでしょう。
科学的(?)根拠は、まず家庭の場での虐待が生んだ結果を調べたアンケートから始まっているよう。
だいたい厳しい虐待のある家庭というのは、経済的その他に非常な問題があるものです。それに対して、知的だったり経済的余裕のある家庭では、強い体罰は少ない(弱い体罰が、自分にはよかったという意見も多いのでは?と想像できる)。だから、たいがいは、前者での体罰が悪い結果を生むことになる。→体罰は悪い、となった。
まず、ここが一つ目の間違い。
次に、今度はそれを受けて学校では体罰をよそう、となった。
これも変です。
しかし、別の次元で、学校での体罰がよくないのは、家庭以上にその通りだと思う。
一概に親ほどの愛情を持てないだろうし、子供のプライドが傷つくとかほかのマイナス面が多いだろうしね。
それでも僕は絶対悪とみなしはしないですけど、でも、学校での体罰はよほど慎重であるべき、という結論は正しいとして。。。
今度はそれが家庭に帰ってくるんですよね。「体罰は絶対悪だ」と。
what?? もしもし??
つまり、家庭での体罰の話(しかも偏った統計判断)を、学校という、もっと体罰に慎重であるべきところ、つまりその論理を欲しがっていた機関が持ち込んで「絶対悪」とし、それが家庭に及んでしまうという構図じゃないですか、これ?
こんなもん、なんとでもひっくり返るよ。
例えば、家庭で甘やかすと、いい結果にならなかったという親の意見を、それを欲しがっていた軍隊が聞きつけて、「甘やかしは絶対悪」と決めつける。それが家庭に及び、家でも鉄拳制裁・・・みたいな。
実際、戦時中は、そういう傾向があったから親も厳しかったんでしょ。
自分が作った子供を、自分が責任もって育てようとしている者に、体罰は絶対悪だ、とか言うなら、有無を言わせぬ科学的根拠を持ってきて、説明してほしい。これ、けんか腰とか挑発でなく、お願いです。
子育てって悩むことも多いので、本当にお願いします。
いまちょろっと調べた範囲では、これガセですよ。しかも、一般にかなり通用してしまっているガセ。
そうでないことをもちろん願います。そして、そこに納得するまでは、僕は風亜を叩くでしょう。
メイプル says
私はシングルなので、親心はわからないことが前提です。
まず、体罰、暴力をしなくても恐れられ敬われていた教師はいました。日頃の授業や振る舞いかな。時に感情と筋肉でしか示せない教師はいて、反面教師になってましたね。理想的すぎるかな。
匠パパさんは確実な仕事で説得力のあるいぶし銀の静かな怖いオヤジ街道いけると思いますよ。なーんて。
タクミ says
メイプルさんありがとうございます。
ここはまじめな記事なので、いろいろご意見いただけると嬉しい。
僕は教師の家系なので、教師の立場というものに子供のころから立てるほうなのですが、若い体育教師なんかが教師が暴力的というのは、これはもう「分業」だという側面が非常に強いのであろうとは感じていました。
若いころだけでそういう役割から卒業できたり、同じ人が進学校に赴任すると、ぴたっと暴力なんてやめてしまったりして。だって必要がないですからね。全校規模で。
それにしても、我々が子供のころの(特に神戸の)教師の暴力気質は異様であったとは思う。それは、昭和という戦争の時代、軍国主義の時代のなごりだったのですね。大人になって思うと。
それが時を経て、命や人権も重い時代になって、もう古臭くなった。学校がそういう時代のものを捨てたがっていた。そういうタイミングで、こういう「ぎりぎり科学的なもの」に飛びついて、フライング気味に「暴力全面排除」を決めてしまった。
でも、おおかた正しいと思うんですね。そこまでは。
ところが、今度は「暴力は絶対によくない」の言葉だけが独り歩きして家庭にまで戻ってきた。
母親なんかが口をそろえて「体罰は絶対ダメだってテレビで言ってるよ」なんてのをよく聞く。でも、それって誰が言い出したの? 元ネタは? というのが今回の記事内容です。
タクミ says
仕事の出番でした。
>匠パパさんは確実な仕事で説得力のあるいぶし銀の静かな怖いオヤジ街道いけると思いますよ。なーんて。
ありがとうございます。
なんとなくどのタイプを指しているのかわかります。
そうかもしれないけれど、ウチは奥さんが子供っぽい人なので、どうしても僕のカバーする役割が多めになっちゃうんですよね。
背中を見せるの中心で、物静か・・・とかに収まれるとかっこいいのだけれど。
noichigo says
内匠先生 こんばんは。
>自分が作った子供を~僕は風亜を叩くでしょう。
うん…。内匠先生の文章に、何だかうるっとして感動していました。
12月の記事にあるように、何事も度を超すのが良くないだけだと私も思うんですよね。
タクミ says
>うん…。内匠先生の文章に、何だかうるっとして感動していました。
そ、そうですか?(笑)
非難が来ると待ってたのだけれどw
>12月の記事にあるように、何事も度を超すのが良くないだけだと私も思うんですよね。
その通り。
最近の論調の「暴力はよくない」もむしろ度を越えていると。
それをまだ一般の人たちは、信じ切ってもないんですよね。今回のアンケートのように。でも、こんなのほんの過渡状態かと思う。
もうしばらくこの論調をメディアが続けたら、10年もすれば暴力ダメで定着してしまうと思いますよ。
そして、さらにその10年後くらいに大逆転の嵐とか。
そんなもんだと思う。