安藤忠雄展ー挑戦ー 2017/12/20 By 先日国立新美術館の安藤忠雄展を見てきた。 彼の代表作「光の教会」を敷地内に再現してしまおうという壮大なもの。その他模型の出品なども非常に多数。 最終日ということもあってか、平日にもかかわらずものすごい混雑だった。 さらに娘の風亜が超めんどくさく、ゆっくりと見れる、というのには程遠かったが、それでも彼の芸風を俯瞰することはできたと思う。 総じて好感。ある意味で満点、別の意味では90点だ。 まず90点のほう。 「どこからこんな発想が・・・?」という驚きはあまりない。芸術家らしい、あのコンプレックスも伴う感覚にとらわれることがないのだ。そこが10点減。 そして、それゆえにこそ満点となる。 壮大ではあるが、常人でも思いつかないこともない範囲のことを、かっこよくやり通す。 すると「世界の安藤」と言われる。 随分と希望が持てるじゃないか・・・自分に(笑) かっこいいが、既視感がないわけでもない。 もちろん、彼がやってしまったこと(自体とその亜流)をどこかで見て、既視だと言ってしまっている部分もあるだろうけれど、でも、彼の思い描くフォルムなどは、やはり突飛なものでもない気がする。 そして、基本はコテコテだ。でかい卵を建築の中に入れてしまおうよ、とか、「そういうことでしかない」。 じゃあ、大きくは自分と同じ芸風であると思う。 やってることの種類も、スケールも、チカラも全然違うけれど。 でも、自分のやってることのレベルやスケールを上げていけばいいのだろ、と素直に思えてしまう。 そして人柄がまたいいですね。野村監督とかと並んで、大好きなジジイの部類。 あんな大人に一歩でも近づきながら死んでいきたいものです。 ※一番上の写真は風亜・3歳。ウザさを極め、ついにクロスを纏うまでになった? フレアの一種でしょうけど、おもしろい写真です。