ヴァイオリニスト、ハイフェッツのこと 2017/6/26 By 6 Comments ハイフェッツというヴァイオリニストがいる。 「いる」といっても1987年に亡くなっているのだ。 僕がクラシックを聴き始める直前といったところか。 超絶的なテクニックの持ち主で、当時のヴァイオリニストはハイフェッツ少年の登場に皆げんなりしてしまったらしい。 芸風はモダンでテクニカルであるため、クラシックに「甘いイメージ」を求めた古い日本人は忌避したが、クラシック音楽自体への造詣が深まるとともに、評価を上げていったよう。 僕が音楽を聴き始めたころよりに比べても、さらに評価・人気は上がっているように思える。 かくいう僕も、若い時はかなりはまった。 颯爽としつつも劇的、ぶっきらぼうなようで、非常にロマンティックなのだ。 シベリウスやブルッフの協奏曲など、この人のものを最も好んできた。 ところが、最近はめっきり聴かなくなってしまった。 なんでだろう? なんとなくはわかっていたのだが、今日久々に、彼の小品集(作曲はしていないよ)を聴いて、いよいよ確信めいてきた。 まず、言うまでもないが、音が貧困だ。録音年代が古いので仕方ないが、技術が表に出る演奏であればこれはやはり大きい。 次にテクニック的突出があるとは、もう言えない。 現代でもナンバーワンなのか、たいしたことないのか、僕にはわからないが、少なくとも録音を聴く限り、こういうレベルのものは珍しくない気がする。 3つ目には、彼の演奏は、もはや下敷きとなってしまって、新しい人の中に消化されてしまっているので、上のことらがあいまり、希少性が薄れているということだ。 そして、4つ目がこれ。僕が今日言いたいこと。 彼の表現は、洋楽の表現パターン、クラシックよりもむしろジャズに近いと思うのだけれど、それの典型であり、長くこの手のものを聴いてきた者には、まったく新味を与えない。だから僕にはつまらないのではないか。 僕は、実際ジャズを聴いていても、雰囲気はすごく好きなのだけれど、すぐに飽きてしまう。 即興性に富むというけれど、演歌の唄い方と同じで、聴き慣れた者にはどれかのパターンをやってるな、に留まると思うんだ。 ま、僕もよく聴いてきましたよ。 たいした勉強はしていないが、時間はかなり聴いてきた。 最近、クラシックやジャズの表現は、もうだいたい身体に染み付いちまったな、と感じるのです。 ジャズは聴いてきてないのだけれど、それでもね。 最後に、おやじ中心に、評論家の中ではいまもハイフェッツの評価がすごく高いです。若い人には低いようですが。 これもどうかと思う。 もっと聴いてるわけでしょう!? う~ん、マジ? ほんとにいいと思ってる? って感じ。
カンガルー says
数えてみたら家にあんまりハイフェッツのCDがないことに気付いた。
ハイフェッツが弾いてる「3つのオレンジへの恋」のマーチが好きです。
カンガルー says
数えてみたら家にあんまりハイフェッツのCDがないことに気付いた。
ハイフェッツが弾いてる「3つのオレンジへの恋」のマーチが好きです。
カンガルー says
数えてみたら家にあんまりハイフェッツのCDがないことに気付いた。
ハイフェッツが弾いてる「3つのオレンジへの恋」のマーチが好きです。
タクミ says
なんじゃそのマイナー感は!
タクミ says
なんじゃそのマイナー感は!
タクミ says
なんじゃそのマイナー感は!