『アメリ』 2016/5/21 By 4 Comments 先日『アメリ』を観た。 といっても、もちろんリピート。ヘアメイクに携わるものでこれを観ていないのは“もぐり”っしょ。 実はフランス映画をまとめて観ているのだが、それ以外が、やはりというか、なかなかついていけない。 普通に数人の人が出てきて、ちょっとだけエキセントリックな日常を送って、ひとりくらい死んで、なんとなくfin。 さすが、フランスのエスプリは違いまんなぁ~としゃれ込みたいところだが、実際あまりに盛り上がらなすぎる。 雰囲気的に好きだな、とか、観ている時の退屈感の割に心に残るな、などはあるよ、やっぱ。そのへんはハリウッドよりいいところだが。 アメリの良さは、ハリウッドでエイリアン4を撮ってきたばかりのジャン・ピエール=ジュネ監督のバランス力に尽きると言ってよいだろう。 フランス色60、ハリウッド色40くらいのほどよい味加減。 フランス色が100に近い映画のようにだら~っとならない。 もちろん主役のオドレー・トゥトゥもこれ以上が考えられないくらいにいいし、ニコ役の男の子もすごくいいね。 それにしても、フランス映画のヒーローって、どうしてああなんだろ(笑) アメリなら、あのガラス男だっけ?の、おじいさんだよね。 脚の悪い偏屈じじい。でもすべてをお見通しで、大事なところでは「かわいいアメリや」なんて優しく包んでくれる。 ハリウッド・ヒーローのイケメン・マッチョ感とまさに正反対のキャラで、これって、ハリウッドへの対抗心上生まれたものなのか、それとも、もともとおフランス人はこういうのが好きなの? 『ディーバ』のヒーローもロリコンおやじで、やっつけ方も、自分の車に仕掛けられた爆弾を敵のに付けたり、暗闇でスイッチの位置をちょっとずらして相手の足を滑らせたり、ダルダルの頭脳攻撃だった。 もちろんスマートっちゃあそうなんだけれどね。 リピートして、改めて金字塔的な作品だと見直す。 でも、ひょんなことから見てしまったヤフーレビューが意外と低得点なんだよね。3.77だったか。 ロードショーのころなら4.2~5くらいは行っただろうに、今の人たちはこれくらいの評価なんだ、と驚いた。 しかし、コメントをいくつか拾い読むと、「さっぱり響かん」系のものがちらほら。 えっ、これが難しいのか? 感性の問題と言えばその通りだが、こういう不思議系の感性というものをちょっとでもわかれば、さっぱりという感想にはならんだろう。そして、今の不思議系人口を鑑みれば、不思議系感性がぜんぜんわからんということ自体、世の中がわかってないにかなり近い。 主観の問題、感性の違い、でまとめられんものの気がするのだが。 そして、もちろん僕は泣きました(笑)
カンガルー says 2016/5/23 at 10:24 PM 遅れたけどお誕生日おめでとうございます! アメリ、読んでみます。 昨日、瀬那和章の「フルーツパーラーにはない果物」を読み始めました。 返信
noichigo says
内匠先生 お久しぶりです。
アメリ 好きです。本も買いました(笑)
お誕生日おめでとうございます!
タクミ says
ありがとう。
ウチにもなんかアメリの本ありますw
カンガルー says
遅れたけどお誕生日おめでとうございます!
アメリ、読んでみます。
昨日、瀬那和章の「フルーツパーラーにはない果物」を読み始めました。
タクミ says
カンガルーありがと。
読むよりも、観てください(笑)