めみちゃんにお薦めの・・・ 2014/10/15 By 12 Comments 先日めみちゃんに、わたしにお薦めの本があったら教えてくれと言われて、その時にはピンとくるものがなかったが、最近読んだ中で「あっ、これだ!」と思うものがひとつありました。 『仏果を得ず』(三浦しをん著) 文楽の世界を舞台にした成長もの。主人公の男の子が若手の三味線弾きで、相方のクールイケメン太夫との切磋琢磨や、文楽教室の教え子の母親との恋などを、人情味たっぷりに描き上げていく。 ずいぶん前に紹介した佐藤多佳子さんの「しゃべれどもしゃべれども」と同じようなものと言ってしまえばその通り。あるいはTVドラマの「タイガー&ドラゴン」とかもそう。 古典芸能の魅力にいつしか夢中になり、打ち込んでいく若者。周りにはイケメン。そして、ちょっと気の強い彼女との恋、というお決まりのパターン。しかも、全編にわたって清新で上品な気分が貫かれる、となれば、女子が惹かれてしまわないわけないだろ。 メンズの僕にはちょっぴりダルいところもあるが、いやしかし、こういう熱い若者には基本的に僕も弱いのです。 一話に付き一つの作品を紹介しながら、その内容と私生活上の悩みをリンクさせ、なおかつ主人公を成長させていくという手法は、真新しいとは言えないまでも、あまりにもお見事。そして、この作品のちょっと風変わりなところは、その恋愛の形です。 主人公の想い人は、文楽教室の教え子である小学生の女の子のお母さんなのだけれど、娘さんのほうもやっぱり主人公に恋してしまっている。母娘で同じタイプが好きになるのは不思議じゃないかもしれんが、それにしても、先に先生を好きになりながら、後から知り合ったお母さんと先生ができちゃうのがなかなかに悔しいだろう。でも、お母さんの方は遠慮しない。娘も女。男を取り合うのに何の遠慮があるものか、そういうのって、女をバカにしてない!?っと、そんな態度なのだ。 いいね。こういうのは男には書けない。 とにかく、なんだかんだと楽しませ、熱くさせ、そして清らかな気持ちにもさせてくれる、相当な良作です。75~80点。点幅は、ちょっと前に読んだので持たせてみました。
タクミ says 2014/10/16 at 3:19 PM >毎日あれこれ予定を入れてしまって出かけてばっかりで… そうなんだ。 ところ変わっても、まだ出かける用事がいっぱいあるの?? >これ、読んでみます! いろいろとバランスのいい作品なので、まず、ハズレにはならないかと。 返信
タクミ says 2014/10/16 at 3:22 PM >慎んで読ませて頂きますm(_ _)m 「読書三昧」の項を立ててからの本は、男性向けで合ったり、ちょっと重めであったため、お勧めしにくくて。 女子で猟奇的なのを好む人もいるけど、そうでもないだろうしね。 京都店の村瀬店長なんて、猟奇的なのが大好きだから、そういうの読むといつも京都に置いてきてしまう。 返信
タクミ says 2014/10/18 at 1:59 PM >猟奇的って?殺人の場面が生々しいとかですか? そうそう。 >なんでピンときたか分からないですが、文楽、馴染みがないのでなんだか難しいかもf^_^; ただの人形劇だと思う。歌舞伎でよくやる題材を人形がやる。 謡がひとり、三味線が一人、人形遣いが3人(と思う)の。 返信
タクミ says 2014/10/19 at 10:25 PM いや、そりゃ間違いなくそうだよ。 アニメの表現力が上がって、人形劇の意味がなくなったんだね。 あとはライブくらいにしか価値がないのかもしれん。 返信
yuka says
毎日あれこれ予定を入れてしまって出かけてばっかりで…、読書もしたいな、と思っていたこの頃。これ、読んでみます!
めみ says
ありがとうございます✨
慎んで読ませて頂きますm(_ _)m
タクミ says
>毎日あれこれ予定を入れてしまって出かけてばっかりで…
そうなんだ。
ところ変わっても、まだ出かける用事がいっぱいあるの??
>これ、読んでみます!
いろいろとバランスのいい作品なので、まず、ハズレにはならないかと。
タクミ says
>慎んで読ませて頂きますm(_ _)m
「読書三昧」の項を立ててからの本は、男性向けで合ったり、ちょっと重めであったため、お勧めしにくくて。
女子で猟奇的なのを好む人もいるけど、そうでもないだろうしね。
京都店の村瀬店長なんて、猟奇的なのが大好きだから、そういうの読むといつも京都に置いてきてしまう。
めみ says
猟奇的って?殺人の場面が生々しいとかですか?
なんでピンときたか分からないですが、文楽、馴染みがないのでなんだか難しいかもf^_^;
タクミ says
>猟奇的って?殺人の場面が生々しいとかですか?
そうそう。
>なんでピンときたか分からないですが、文楽、馴染みがないのでなんだか難しいかもf^_^;
ただの人形劇だと思う。歌舞伎でよくやる題材を人形がやる。
謡がひとり、三味線が一人、人形遣いが3人(と思う)の。
めみ says
人形遣い3人でした。謡いは代わる事もあるんですね。
人形遣いの物語は、南総里見八犬伝をテレビで観たくらい。文楽とは違うけれど。
タクミ says
あぁ、あったね。
西遊記とか。人形劇も昔は結構あった。
めみ says
アニメに代わってしまったのかも…です。
タクミ says
いや、そりゃ間違いなくそうだよ。
アニメの表現力が上がって、人形劇の意味がなくなったんだね。
あとはライブくらいにしか価値がないのかもしれん。
めみ says
無表情の世界観って、何か特別不思議なものが漂っていた…
タクミ says
そうですね。
怒りや悲しみを表すのには妙にしっくりきますよね。人形劇。