「どのマスカラが良いですか?」
もちろんマスカラについてもよく質問を受ける。
んっと、その前に、マスカラの種類・分類わけをしておかないとね。
昔はよくボリュームタイプかロングタイプかとかで分けたが、今では断然ボリュームタイプか、フィルムタイプかだろう。
前者の良いものはボリュームを出すのは当然だが、ビューラー後のまつ毛をカリッとキープしてくれるのが特徴。対して後者はナチュラルな仕上がりのほか、お湯で洗い落せるのが利点だ。
フィルムタイプでありながらボリュームが出せたり、カリッとキープできればベストなのだが、残念ながらそのあたりはまだ発展途上のよう。売り文句は立派なものも多いけれど、これというほどのものはまだ見ません。
そして、曲者なのが「塗るだけでまつ毛が上がる」と唄うタイプの商品群。
これは、おおかた嘘だと思ってよい。というのは、いくつかの条件が整ったときだけにその効果を発揮するから。
すなわち「もともと上向きカール気味の人が、ビューラーをせずに塗った時に、さらにまつ毛がカールする」ということ。この効果については虚偽でもなんでもない(だから、メーカーやJAROに抗議したりはできません)。
しかし、まつ毛がもともとド直毛や下向きカールの人(結構いるのですよ)ではその効果がないし、それから、これが一番大事なのだが、『ビューラーできちんと上げたまつ毛にこのタイプのマスカラを塗ると、激しく下がってしまう』ということが起こるのです!
だから、僕たちプロは、このタイプのマスカラをまず使わない(多分そのはず)。
だって、ビューラーでの調節にかなりリキを入れてるからね。その後のマスカラですってんてんに落ちてしまったら全く計算が立たないのだ。
と、ここまでで僕らがどういうマスカラを好むか、そして、それが同時に普遍的な選択とまでは言えないことが分かってもらえたと思う。
つまり、僕たちは、ビューラーで上げたまつ毛をそのままにカリッとキープし、ボリュームも出してくれるタイプを最も好みます。狙いがあってナチュラルタイプをつかうこと(他に、マツエクをしているかたにお湯で落ちるタイプしか使えないとか)もあるけど、なんせそれがファースト・チョイスになる。
でも、ある人は「塗るだけで上がる」というのでちょうど好かったり、ある人はまつ毛が弱くてお湯で落ちるタイプが良かったり。もちろんものぐさでそれを選ぶというのもアリだから、普遍的にいいマスカラというものも無いんだよね。
僕がここ数年最も気に入って使っているのはこれ。
●エレガンス ラスティングカラーマスカラ BK10
(写真はグリーンカラーのもの。僕が使ってるのはもちろんブラックです)
エレガンスのマスカラの優秀さは、バブル期からコスメ好きには知られるところ。しかもその特徴が以前から少しもぶれないのがかっこいい。均等に付いてカリッと仕上げ、ボリュームも行きすぎない。つまり、昔から上品な範囲にきっちり収まっているのだ。
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