「ソナタ」から「ピアノソナタ」に移ったテーマを、今回は「ピアノ曲」に運びます。つまりソナタは終わり。
ソナタ以外のピアノ曲の王様は誰か? これは誰だってわかるでしょう。そう、ショパン。
「ピアノの詩人」(くさっ!)と呼ばれるフレデリック・ショパンは、確かにピアノ楽曲の分野においては圧倒的な数の名曲を輩出した。
ソナタこそベートーヴェンなどに譲るが、それは彼がソナタ中心に作曲をしてきていないからでもある。そして、それは時代・流行のせいでもあったんだ。
教会からオペラ劇場、コンサート会場へと飛び出した音楽披露の場は、19世紀後半、「サロン」にも及んだ。
ふ~ん。 っで、サロンって何?
もともとはリッチな応接室のことだけれど、ここでは貴族の邸宅を舞台にした「社交界」自体を表します。パリ発の文化で、ドイツにも派生。のちに日本にも伝わって、TAKUMI JUN Make-up Salonを生んだと言われている(ショボニカ百科事典より)。
そこで貴婦人を前にピアノを披露すれば、楽曲の傾向はどうなるか?
当然「(ソナタみたいに)長いの、理屈っぽいのはダメ」となるよね。
だから彼は、ソナタをあまり書かず、演奏時間のもっと短いのを書いた。ワルツ、マズルカなどの舞曲。しっとりした夜想曲。萌えるようなスケルツォ。どれも「掴みのいい」曲想ばかりと言っていい。
ということは、通俗性が高いということで、ついつい内容が阿呆らしくなりがちなのだが、そこを芸術性高くまとめるのが天才たるゆえん。つまりモーツァルト的な才能のヤツなのだね、このショパンという男。
他に通俗性と芸術性を両立させていると言えば、やっぱりチャイコだけれど、最近よく聴いている桑田圭介=サザンもすごいよ。歌詞はシモいことばかりなのにそれがちっとも嫌らしくならない。天才度もショパンやチャイコに近いと思います。
・・・っと、変な終わり方になったが、ショパンについては楽曲の話なんかよりも、推薦CDに力を入れたい。
決定的な名盤としては、
●ショパン 練習曲集 マウリツィオ・ポリーニ (1202円で輸入盤、1530円で国内盤が入手可。300円の差なら日本語解説の付く後者もお薦め)
![875[1]](https://takumi-jun.com/wp-content/uploads/2019/01/3857140e.jpg)
●ショパン ワルツ集他 ディヌ・リパッティ(2009年 EMI 720円で入手可 )
![291[1]](https://takumi-jun.com/wp-content/uploads/2019/01/7873a342.jpg)
の2枚がある。特にここではリパッティについて触れておこうか。
ディヌ・リパッティ(1917~1950)は悪性リンパ腫により夭折したルーマニア出身のピアニスト。モーツァルトとショパンと得意としたが、有名な録音にブザンソン音楽祭のライヴがある。死期が迫る中痛み止めを打ってコンサートを敢行。ワルツ集の演奏では最後の1曲を残して終えたため、その意図を巡っては諸説湧き起こることになった。ただ、彼の妻は「もう最後の1曲を弾く体力がなかったのだ」と後世語っている。
また、ポリーニのショパンは「ポリーニ・コレクション ショパン編」という形で、主だった曲を網羅する内容のものがわずか3000円台で手に入るので、コスパで言えばこちらが断然お勧め。
でも、前にも言った通り、初心者の人には全集ものを片っ端から聴いてうんざりしてしまうという最悪の結果は絶対避けてほしいのだけれどね。
それから、ショパン演奏の「今」。若い人がどういうショパンを再創造しようとしているのかを聴きたい人にはこれがいい。僕の最近のお気に入りで、なんつうか好きなんだ。
●ショパン ピアノ曲集 ほかリストなど ベンジャミン・グロヴナー(1756円で入手可)
![252[1]](https://takumi-jun.com/wp-content/uploads/2019/01/0f0f74d4.jpg)
グロヴナー19歳時(といっても今20歳)の録音。曲はスケルツォと夜想曲が少々だが、とにかく、ぶっ飛ぶ内容と言っていい。
そして、ショパン演奏史上のぶっ飛び男と言えばフランスのピアニスト、サンソン・フランソワだが、この人については次に予定している協奏曲の回に譲ろうと思います。
さて、今回のシリーズはここまで。
もっと一気に行こうと思ったが、忙しくて結構間延びしてしまった。
早くお買い物しようと思っていた方も、クラシックに興味のない方もそれぞれごめんなさい。
次は協奏曲に進もうかと思いますが、まあ来年ですね。
それから、今結構忙しいので、ブログの更新はちょっと飛び飛びになるかもしれません。
それも併せてごめんなさいね~。
happy says
ショパンを取り上げて下さり、ありがとうございます ♪ たまたまでも、先日お伺いした時の会話を覚えていて下さった感じで嬉しいです!!
癒しや良い曲~! 程度でクラッシックを聞く私には、作曲された背景は何となく知っていても、ショパンが何故ワルツやノクターンだったのか?などには、気にもとめていなかったので勉強になりました(*^_^*)
是非、ショパン演奏の今!が聞ける『ショパン ピアノ曲集 ベンジャミン・グロヴナーグロヴナーの録音』を買ってみたいと思います。
クラッシック音楽を初心者には気軽に楽しむ入口として、中級者には解説がクセになるように懇切丁寧に教えて下さる王様は、たくみさんですね(笑)
年末年始でイベントも多く、お忙しいと思いますが、睡眠と美味しいものを食べて、乗り切って下さいね(^_-)-☆
noichigo says
こんばんは。ショボニカ百科事典って…(笑)
部屋にあるほとんど聴いてない全集モノ(苦笑)のCDがショパンの7曲入りのリパッティでした。聴いてみると…マズルカ 第32番 嬰ハ短調 op.50-32 以前よく聴いたホロヴィッツのものとはまた感じが違って ホント クラシックって奥が深過ぎるわぁとf^_^;
さてTVで初めてサザンの桑田さんを見た時の衝撃
∑( ̄口 ̄)記憶が正しければ ザ・ベストテンの今週のスポットライト~♪というコーナーでした。
少し経つと長門裕之さん
に似てるナァと思ったり。(ドラマ「池中玄太80kg」 を見てたので…)
どちらもタクミさんは見てないかf^_^;
タクミ says
リパッティも?
ウケるね
タクミ says
長門裕之さんに似てるって皆言うよね。
僕はあんまり思わないけど。
桑田がベストテンでチャコの海岸物語を歌い、『心から好きだよ、徹子!』と叫んだシーンは忘れられません。
noichigo says
だって全集モノの所有者ですもん`ε´ ブー(笑)
長門さんとは黒目(?)が似てる気がするんですよね。子供の頃 TVでチャコの海岸物語を歌う桑田さんを見て 「この若者は頭がオカシイんじゃないのか?」と言う父が 年末の賞レースで研ナオコさんの夏をあきらめてを意外にホメるので
n: 「お父さん あの若者が作った曲みたい」
父: 「そんなコトあるか」
…と笑っていたのを思い出します(懐)
タクミ says
夏をあきらめての時には、もう桑田は結構大物だった気がするんだけれど・・・
調べてみたら、確かにどちらも1982年の曲だった。
でも、デビューから4年経ってたみたいよ。
お父さんも、それまで桑田の存在が目に入らなかったのかいね。
noichigo says
記憶が正しければ確か紅白でバカ殿の格好で歌ってたような(笑)
父の機嫌が悪くなるのが怖くて黙って見てるしかなかったです+_+
タクミ says
紅白でバカ殿なんて・・・って感じ?
結構お堅いね。
noichigo says
そうですね、気難しかったですし(笑)
お気に入りは玉川カルテット でした(´∀`)
金も要らなきゃ女も要らぬぅ~♪
猫又 says
近所の店でポリーニを見つけたので、ショパンから聴きました♪
リパッティのは同じのがなかったのですが、1950年録音のワルツ集があったのでそちらを買いました。
レベルの低い感想で申し訳ないのですが、音に迷いがない感じが好みでした♪
ピアニストなら当たり前、と言われてしまえばそれまでなんですが…
どちらかというと、リパッティがよりタイプです(^^)
ショパンはやはり華があるな~と感じました。
若い頃はこの華に苦手意識というか、羨望を裏に隠した反感めいたものを持っていました(笑)。
素直にいいな…と思えたのは、20代後半あたりからです。
我ながら、時間かかったな~と思います(^_^;)
タクミ says
音に迷いがない、ね。
なるほど。
リパッティの音は確かに残りますね。
芯があって残響も豊か。
華やかなのに、雑念がない。
>若い頃はこの華に苦手意識というか
僕も若い頃は聴いていませんね。
あっ、でもピアノ曲はコンチェルトしか聴いていないか。
曲想は暗く、しかし華やか、というのが日本人にもしっくり来るんじゃないですかね。
猫又 says
曲想は暗く、しかし華やか
なタイプの曲は、うっかり大げさにすると鼻につく陶酔(?)の演奏になってしまいそう…弾き手としては、悩むところなのでしょうか。
先生の「芯があって…雑念がない」の文で
「それだっ!」と思わずつぶやいてしまいました。
纏わりつく感じがなくて、心地良い音でした。
こういう男性もタイプです(笑)。
タクミ says
>こういう男性もタイプです(笑)。
ロマンティックなインテリタイプね。
noichigo says
27日、普段ほとんど見ないKBS京都でちらっと目にした映像に長門裕之さんが出ていて、それはもう桑田さんに似ていて寒気がしました。帰宅して新聞を見ると「赤ちょうちん」という1974年の日活映画。秋吉久美子の赤リップ、可愛かった。
現在お鍋で炊飯中、熱情を聴いてたら何だか焦がしたような…(笑)
ではでは。
noichigo says
おりゃ~!と起床しポリーニ練習曲集のパッケージを開けてっと♪⌒_⌒ウフッ 聴き始めて…アレッ?
12の練習曲 作品10
私バックハウスのを持ってました(笑)DHCの食品購入でもらったもので、リスト ペシュトの謝肉祭と狩が入ったCD。思いがけず聴き比べという贅沢が出来る運びに(*^ー^)
嬉しいな♪
タクミ says
>思いがけず聴き比べという贅沢が出来る運びに(*^ー^)
ほ~っ。
どうですか?
っつうか、バックハウスのショパンて珍しいね。
noichigo says
そうなんですね。
バックハウスの方は音がこもったような単的な印象で私のCDラジカセのせいか、1927年の録音だからかなと思いながら何年も聴いておりました。
ポリーニは、音が澄んでパーンとした張りがあるように感じます。例えるなら湖面のきらめきのような美しさを表現している印象を受けました。こちらが良いですね♪
ただ、バックハウスのCDには愛着があり この人の「簡素になればなるほど、美しさが増す」という言葉 好きなんです(*^ー^)
偏りがあり生意気ですみません(>_<) (緊張しちゃうな…)
タクミ says
>ただ、バックハウスのCDには愛着があり この人の「簡素になればなるほど、美しさが増す」という言葉 好きなんです(*^ー^)
ほ~。そんな言葉があるんですね。
彼の演奏で好きなのはブラームスの協奏曲第2番(指揮はカール・ベーム)です。
一音一音に祈りのようなものが感じられて超感動的。
今の僕には正直重すぎますけどね。
noichigo says
はいφ(.. )
メモしました♪
ありがとう。祈り…どんなんかな(*^ー^)
タクミさんの記事の気になることや教えて下さった内容を広告の裏に書き込んでるの。去年だったかな、TVで作家の西村賢太さんが思いついたことをカレンダー裏の大きなスペースに書き込んで物語を組み立てていく…みたいなことを言っておられたので真似てます(笑)
GWはタクミさんもお仕事でしょうか。夜はゆっくり休んで下さいね。
ではでは☆彡
Hisae says
バックハウスとカール・ベームのそれはかなり重いけどブラームスへの誤解が解けた一曲でした。それ以降ブラームスの交響曲でも聴いてみるきになったもんね。
noichigo says
Hisaeさん
失礼しますm(_ _)m
ブラームスを私知らないに等しいのでぜひ聴いてみますね(*^ー^)♪
実はピアニスト西原さんの記事のコメント欄でおじゃましようと思ったのですがエルガーは「愛のあいさつ」の人だっけ?程度の知識しかなくて^_^;遠慮した次第です。
映画「真実のジャクリーヌ・デュ・プレ」はタイトルに惹かれて上映当時興味はあったものの観るに至らず、最近よく聴くバレンボイムの奥さんというのも知らなかった^_^; エルガー/チェロ協奏曲 第1楽章も聴く予定にしております♪
タクミ says
>タクミさんの記事の気になることや教えて下さった内容を広告の裏に書き込んでるの。
そりゃまた古風な(笑)
>エルガー/チェロ協奏曲 第1楽章も聴く予定にしております♪
渾身の演奏です。
ちょっと重いと感じる人も多いでしょうね、今の時代。
タクミ says
>バックハウスとカール・ベームのそれはかなり重いけどブラームスへの誤解が解けた一曲でした。
ほ~っ。
どんなふうに誤解を?
Hisae says
デュプレの云々については、、、申し訳ないです。
私も映画があったというくらいで知識はあまりございません。
曲は最高に良いですよ。
クラッシックだから色々バックグランドとか凝りだしたら面白いとおもうのですが、私に限ってはメロディー専門です。ロックでも歌詞よりメロディー重視なので文学的に語れずつまらないことでごめんなさい。
以前、(今もですが)ブラームスというとどうも聴きたいという感じにならず、だるいイメージで一切聴かなかったのですが試しにこれを進められ、まあ悪くないなあという感じにさせてくれたという。多分大昔そんな話をしたような記憶がありますが、、。
今でも大好きの類いになってしまったブラームスはピエールモントゥの交響曲第2番ということはかわらない!
noichigo says
おはようございます。hisaeさん返信ありがとうございます。嬉しかったです(*^ー^)
早5月 家族や友人にこの月の生まれが多く(タクミさんもですね♪)私は好きな月で中旬には府立植物園のバラも楽しみです。通勤途中のハナミズキや(先日名前を知った)モッコウバラが目を楽しませてくれてますが4月の桜など年々咲くのが早くなって時間の経過にちょっぴり戸惑っております^_^;
hisaeさんもタクミさんもお体を大切になさって下さいね。こんな私ですがこれからもよろしくお願いします。
noichigo says
ブラームス2番:良かったです!感動しました!特に第2楽章が好きです。正座して強い表情(かお)で聴いておりました。昨日はカーペットに涙がぽたぽたと落ちました…語彙の乏しさが歯痒いです。
タクミ says
第2楽章ね。
ありゃあ確かにいい。
バックハウスという人は音楽とひとつになっちゃうタイプでありながら、でもヴァイオリン女子のようにヒステリックにはならない。そのバランス感覚が素敵ですね。
noichigo says
(演奏におけるヒステリックという表現の捉え違いをしているかも そして例えは良くないですが)男性の、手は女性の胸を揉みながら頭では政治や仕事を考えられるような面をすごいなと思います。
時代が変わっても男女同質にはなれない訳で(もちろん人それぞれなんですけど) 冷静さから程遠い私には尊敬に値します>_<
タクミ says
♪好きな男の腕の中でも~、違う男の夢を見る~
って言うじゃないですか、女子も。
noichigo says
ある意味スゴいけどヒドいですよね(゜▽゜)
交尾後オスを食べちゃうカマキリとか(泣)
でもきっと女子の本質は
あなたぁ~の燃える手でぇ~♪
かも。た、たぶんですけど。
タクミ says
まあカマキリはともかく、違う男の夢を見るくらいは仕方ないでしょうね。
実際はもうちょっと不謹慎なケースで他の人を想っていることもあると思うけれど、それも同方向の欲望というか、性欲が喚起されて他の男性にまで行っちまうんでしょうから、まあ許容の範囲でしょうな。
言わなきゃいいんです。要は。
noichigo says
そうです!
秘すれば花(…だったかな?)のようなことを既婚女性がイケてるアピールとして「彼氏いるし」とか言わないで、と思う。
yuka says
>実際はもうちょっと不謹慎なケースで他の人を想っていることもあると思うけれど、
不謹慎のレベルの想像がエスカレートしてましたが、ありがちなことだと思います。
そもそも欲望は不謹慎とかどうかとか無関係ですからね。
タクミ says
>ありがちなことだと思います。
う~む、これはやっぱりyukaちゃんもあるってことだよね(笑)
>そもそも欲望は不謹慎とかどうかとか無関係ですからね。
なるほど。
でも、通常は、「いか~ん。俺、なんて不謹慎なことを考えてるんだ」とかのシーンをよく見るな。ラブコメなんかで。
yuka says
>う~む、これはやっぱりyukaちゃんもあるってことだよね(笑)
あるかな。とても健康的ですね。
不謹慎というのは後付けというか。
本来、「性」は人間が作った制度などとは無関係にもともと豊かで、おおらかにあるものでは、と。
お誕生日おめでとうございます。
決意が先生らしくていいですね!
noichigo says
朝 全集モノのCD達をフト見ると12の練習曲 作品25も発見(笑)ゲーザ・アンダというピアニストの1965年ライブ録音のものでした。
申し訳ないけれど、雑で音が重く 指が鍵盤を捉えきれてないような印象(?)で驚いてます^_^; どんよりした今朝の黄色っぽい空には合ってたかも…タクミさんに教えて頂いたりその良い演奏を当たり前に思ったらいかんなと思いました。
デュ・プレとグロヴナー、注文しましたよ♪
ではでは☆彡
タクミ says
アンダね。
未聴なんですが(いや、知らないうちに聴いてはいるでしょうね)今度手に入れるBOXものに入っている予定です。
モーツァルト弾きなんだと認識しています。
ショパンにはスピードテクニックが足りなかった人なのかもしれませんね。
noichigo says
タクミさんってほんとに詳しいんですねφ(.. )勉強になります。
すごーい! BOXモノを!? 趣味を超えて専門家って感じ♪いいですね!
タクミ says
>すごーい! BOXモノを!?
いや、だってBOXものって信じられないくらい割安なんだもの。。。
noichigo says
そうなんですね。
クラシックのCDって何で安価なの?(薬でいうジェネリックみたいな感じ?…)と思いながら有り難く購入しています。あっ(笑)でも「すごい」は値段のことだけではなく、タクミさんなら多くのCDを分析する知識と楽しめる「好き」な気持ちがあるんだろうなという意味で専門家みたいと言ったのですよ。
タクミ says
基本的には著作権切れだからなんだろうけど、それにしても安いような。。。
noichigo says
デュ・プレのエルガーを(背景を調べないで)聴きました。
第1楽章の感想:鈍い 苦しい 絞り出すように奏でる音。光の届かない深海のような沈んだ印象だったのですが難しく>_< 何度も日を替えて聴くとそのたびに曲の表情が違う気がして好きになります。 梅雨なのに雨が降りませんね。暑い、平均体温37度3分(笑)…熱い。大汗労働、でも何か元気なんだな。ホームシアターもヘッドフォンも買えてないけど豊かな日々だと思えて。 ありがとう♪
タクミ says
>デュ・プレのエルガーを(背景を調べないで)聴きました。
女性が全身全霊を傾けて演奏する。しかも大柄な女性が男性にも負けないスケールでやる。ってこと自体にプレミアがあった面もあるでしょう。
そういう意味で金字塔になりプレミアが付いているというか。
それら手垢たちをすべて落として聴いてみて、今もこれが最高の演奏なのかはわかりませんね。
でも、僕の中でもやはりこれがスタンダードになってしまっていることは否めません。特に第一楽章は、クラシック好きからは、どの演奏もこれとの比較を離れることが難しいんじゃないでしょうか。
noichigo says
CDジャケットの説明文を読んでみました。映画になっているほどの人だから故人かな?(いや山口淑子さんのような人もおられるし…)と思っておりましたが、活動期間の短さに驚きました。引退して40年経った2013年の今も比較対象になる演奏というのは凄いですね。
タクミさん さっき仕事帰りにローソンでグロヴナー達CD4枚を受け取りました♪今回初めてのHMVマルチ購入でPONTAカードに600pt以上もついていて思いがけず小宴会です(嬉)え、みみっちいぞ!って?(笑)
発泡酒500ml缶を倒して約3分の2を無駄にしたのに酔いがまわってしまいました。デュ・プレが生涯を閉じた年齢の42才の自分を何だかなぁと思ってます(笑…スミマセン)
ではでは。
タクミ says
引退は42歳よりももっと若かったのです。それがとても残念。
noichigo says
28才だそうですね。想像することしか出来ないけれど(運 環境 努力等含めて)類い希なる才能に恵まれても命の儚さが短く値してしまうのはもったいない演奏者に思えます。
気を取り直してショパン演奏の「今」 グロヴナーを聴いてみますね。
noichigo says
13日 ベンジャミン(というと伊東っぽい^_^*)を聴きながら時間を忘れて土いじりをしました。近所の自販機で飲み物を買って外からベランダを見るとキャンディ(白いミニバラ)達が揺れショパンが聞こえてきます。何だか美しいひとが暮らしてるような…雰囲気でした(笑)
ご紹介のCDに「遺作」が入っていたのは嬉しかったです。1年前フジコ・ヘミングのコンサートのアンコール曲がこの曲でした。前に映画館で観た「戦場のピアニスト」で印象的だったのと、TVドラマ「相棒」の今年の元日spでも使われていて後者は物語の背景が(自分の弱い)敗戦~昭和30年代だったこともあり切なく見入ってしまいました。
(良い意味で)若さを感じさせない安定感のある演奏だと感じました。特に7曲目が好きです。
ありがとう♪
タクミ says
7曲目が何かわからんが・・・
僕は1曲目が好きです。
これを聴いたときに、「わ~、今のショパンってこう弾くんだ!」と衝撃を受けた。
でも、後で別の人の演奏を聴いても、やっぱり似たような感じだったんだよね(笑)
僕が浦島太郎的に古い演奏しか知らなかったのかもしれない。
なんせ、それまでに聴いていたのは、僕がクラシックを聴かなかった子供のころくらいに古い録音ばかりだから。
noichigo says
こちらは午後やっと雨が降りました。
グロヴナーは1曲目でタクミさんの心をクッと掴んだのですね。
浦島太郎!?ずいぶん価値のあるタロウさん♪
(関係ないですけどタクミさんは年齢を重ねて御髪の色をグレー系になさっても似合いそう^-^*)
7曲目はスケルツォ 第2番 作品31です。