昨日は、毎年恒例の、イカロス出版社「エアステージ」メイク特集の撮影でした。
おかげさまで、もう7~8年やらせていただいているので、まあ、いい意味で「馴染みの仕事」なんだけど、今年はいくつか例外的なことがあった。
ひとつ目は、発売日がずれていること。
いつもなら8月末発売の10月号だが、今年は10月末発売の12月号。
お求めになる方はお間違えのないように。
ふたつ目に、今回はアシに土田さんを連れて行った。
ずっと臼井さんとやってきた仕事なんだが、いまはボリビア在住だから仕方がない。
土田さんも、それなりに頑張ったと思うよ。
そして、3つ目(にまつわること)が今回のお話なのですが。。。
僕も、雑誌やらテレビでプロフィールの撮影をしていただくことが多いのだが、いつも、本当に「あっというまに」終わってしまうんですよ。
女の子はヘアメイクしてね、分解撮影して、仕上げもじっくり撮って、みなでワイワイと盛り上がっておいて、「さあ、内匠さんも撮りましょうか」「はいはい」「おっ、いいですね~」「ふふふ」「はい、お疲れさまで~す」「えぇっ??」
っつう感じ。
それを言うと、「いや、内匠さんはうまいし、かっこいいから」とか言ってくれますけど、でも、先日のヒルナンデス!の時なんか、予行演習程度の気持ちでやったやつを、「これでいいです」「いや、ダメでしょう」「絶対大丈夫です」「ほんま?」「はい!」となり、そして当日モニターを見たらぜんっぜんいけてなかった。
これはいったいどういうことなのか?
思うに、もちろん、ひとつには僕は“添え物”である場合があって、それくらいでいいというのも大きな理由だが、もうひとつには、「男性は、これくらいに撮れていればまずまずだ」という相場みたいなのがカメラマンにあって、僕の撮影は、それをすぐに超えてしまうから、もう満足されてしまうのではないか?
でも、失礼ながら、僕の表現力というものは、そんなものではないのです。
「こんな風にやってくれ」と言われれば、なんでもやれます。
つまり、カメラマンさんが求めている「かっこよさ」の種類さえ分かれば、それを表情で作れないということはほとんどないのです。
そういう器用さは、キムタクと双璧なくらいではないか、と思っている。
いや、もちろん素材が大きく劣るから、同じように器用にこなしても、キムタクみたくかっこよくはならないが・・・w
でも、同じように器用な、福山君の「玄孫(やしゃご)か~」とか言ってるコマーシャル見て、福山君のジジイは下手だなぁ、とか思っちゃう。
いやまあ、こっちは器用かどうかというより、演技力がないという話か・・・?
とにかく、そんなわけで、今回はちょっと粘って、ポーズを指示してもらい、枚数も多めに撮影してもらった(写真下)。
すると、モニターで見た感じでは、やはり今までとはちょっと違うデキになっている。
おっ、これなら、自分のプロフとして常用してもいいな、みたいなものまであったよ。
でも、買うと高いんだけどね、これが。
なんやら、1枚の写真データが、別に買おうとすると日給と同じくらいしてしまうのが、カメラマンという世界のようでございまして(それが普通なのであり、批判じゃないよ)。
まあ、そんな四方山話です。
雑誌出たら見てやってください。
お店にも置いておきますので。
りか♪ says
>そういう器用さは、キムタクと双璧なくらいではないか、と思っている。
ってことなので、私としては「エアステージ」ならぬ
「タクミステージ」作ってみてほしいです~
クルクルもみあげとかの、ちょっぴり奇特な写真ばっかりの
マニアックな内匠ファンにはメチャうけるかも
タクミ says
りかちゃんありがとう~
こんなとりとめもない記事にコメつけてくれて。
>クルクルもみあげとかの、ちょっぴり奇特な写真ばっかりの
「奇特」って・・・
夏乃 says
タクミ先生なら、セルフタイマーでもノリノリで十分にプロフィール撮影出来そうですが、ダメですか?
推測ですが、多くのカメラマンはメンズの撮影が苦手かもしれませんね
しかも同業者の撮影なので、ちょっと敬遠されていたのかもしれません
雑誌の表紙とか撮影するカメラマンはワンカットが何万だと聞きましたが、やっぱり粘っているそうです(笑)。
で、いじるのはそこじゃないだろ~と、突っ込まれそうですが、分解撮影って???
もしかしたら、何枚か撮って、パーツ毎に良いカットを繋ぐとか??
最近グラフィック系ソフトをいくつか勉強したら、めちゃくちゃ進化していてびっくり~
合成写真も簡単だし3Dも簡単
リアルとヴァーチャルの境界線が曖昧になりますね~
真夏の仕掛け花火女より
タクミ says
>分解撮影って???
いや、メイクのプロセスを分解して撮っていくのを、面倒なので適当に名付けただけです。
ごめん。
>最近グラフィック系ソフトをいくつか勉強したら、めちゃくちゃ進化していてびっくり~
合成写真も簡単だし3Dも簡単
そうなの?
そっか~
ボチボチ勉強せなあかんなぁ
めみ says
エアステージ買いました
先生粘ったのに写真が...あまりにミクロでした。怒ってるかなぁと、ちょっと心配しています
タクミ says
はは。怒んないよ。
ああいう時に粘れなくて、あとから後悔したことがあるんです。
案外自分のことがと大人しいんですよ。
(最近ではヒルナンデスの紹介Vとか、最低だったね)
それが今回初めてくらいに、自分の露出に対して注文を付けれたので、そこに満足してるんです。
いつまでも、自分の露出に関してだけは借りてきた猫みたいなのも情けないな、と思ってたの。
めみ says
つい、ご自身の事は置いておきがちなんですね。自分を優先したり、アピールする事も時には大切ですね
タクミ says
昔ね、ひとの引っ越しの料金を引越し屋に交渉して、運搬だけだけど5000円にさせてね、2か月後くらいに自分が引っ越すときには、別の業者だったけど、交渉できなくて60000円払ったことがあります。
自分が恩恵を受ける交渉になると、ひとが変わったように遠慮ばかり。
さすがにちょっとげんなりするよ~
めみ says
そういうところが、ほっておけない所なんでしょうね