「嫌われ松子の一生」は余韻ありあり・・・! 2006/6/7 By 15 Comments 昨日は中谷美紀さん主演の映画「嫌われ松子の一生」を観てきました なかなか余韻の強い映画で、昨日の晩にはまだ感想を言えるような感じではなかったの 「フォレスト・ガンプ」や「アメリ」のように、純粋な主人公の悲惨めな一生(や半生)をコミカルに描いていくタイプで、蜷川実花さんの写真のように極彩色な絵作りともども“超ま新しい感じ”はありませんが、その分完成度は高いと思う。 ストーリーは、病気がちな妹を偏愛する父親の元で育った、ちょっとバランス感覚のおかしい以外は普通の女性だった松子が、学校の先生からソープ嬢、情夫殺害で収監、美容師からやくざの女、最後は野垂れ死にに近い感じで殺されて・・・と転落していく様子ですが、こういう紹介では語りつくせないような愛憎劇がそこにはあって、基本的にはそれぞれのシーンをバラバラに楽しむタイプの映画です 特筆すべきことのひとつめは、ほとんど全てのシーンが堂本剛君の「ハイチュウCM・右手の法則編」みたいな超ハイテンションで撮られていること 次に、ヒロインの中谷美紀さん(写真上)を飛び切り美しく撮っている。特に後半からは最高に美しい絵がいっぱいでてきます 最後にそれぞれの場面に固有の叙情性を持たせながら、映画全体をつなぐテーマ性も極めて高いこと。これは、監督が独善的に自らの感性を信じて突っ走ったから成功したことで、よほどの自信がないとできないと思う 僕にとっては、「アメリ」や「スワロウテイル」ほどの感動はありませんでしたが、それはやっぱり順番の問題で、先に「松子」を観てしまうと、「アメリ」や「スワロウテイル」が微温的に感じられてしまうでしょうね。まあ、だからこそ(先に作った)「アメリ」や「スワロウテイル」の方が芸術的価値が高いとも言えるのでしょうが・・・ 最後に感動シーンのご紹介を。 松子最後の恋愛相手は元教え子でやくざの龍くん(写真上から2つめ)。「進むも地獄、止まるも地獄。同じ地獄ならもう一人ぼっちは嫌」と決心した上の相手で、親友の沢村めぐみ(写真下)に「そんなヤツと一緒にいると地獄行きよ」と言われても「この人となら地獄に行ってもいいの」と言い切る松子。それを蔭で聞き涙する龍。 その後、組の金を博打に使い込んで顔をズタズタに切り刻まれた龍の顔を松子は抱きしめて、「わたしを離さないで。わたしあなたの赤ちゃんが欲しい」と言い放つ中谷美紀さんの顔が幸福感に輝いて本当に美しくて・・・
timo says 2006/6/8 at 1:12 AM あ、私も観ましたよ~ 観た後ずっと余韻が残ってます。 太宰治の人間失格を読んだすぐ後に観せいか相乗効果ではまってる感じ。(クドカンが自分は太宰の生まれ変わりだって言ったり、中谷美紀が玉川上水で死のうとしたり、結構使われてた) 悲惨な話なんだけど、主人公のあまりにも純粋な生き方のせいでこれは悲劇か喜劇か区別がつけれない気がしました。 人は大悲劇の後でも時が経てば悲劇以外の生を生きれるんですね。 キャストもそれぞれはまり役で素敵な人いっぱい汚れ役をここまで美しく演じれるのは中谷美紀だからかな。下妻物語をさらにパワーアップさせたような中島監督はもうすぐ50歳。すごーい ストーリーに影響を受けたというより、センセと同じくシーンのひとつひとつが頭に残ってます。 「ま~げて~のばして~」 返信
タクミ says 2006/6/8 at 1:12 PM そうだね、20年も前ならふざけた映画で一蹴されてたかもしれないくらい、「悲惨で明るい」映画でしたね!? そして、男性的な発想で言えば、あれだけ山あり谷ありだった松子の一生は他人事だからではなく素敵なもののように思えます。 女性はまず“自分だとしたら嫌”と思うでしょうが・・・ 返信
まあさ says 2006/6/8 at 6:15 PM うち、今さっき見てきたとこです~(笑) ほんまやぁ余韻のせいで感想どころじゃない 映画でずるずる泣いてるの私だけっぽかったんやけど…えっ泣けますよね 返信
RICO says 2006/6/9 at 3:13 AM 私も観たくなりました! 松子のお話は、以前からどうなるのか知りたかったので、映画、観てきます♪ 先生、思い出させてくれたの、嬉しいわ~ で、今、いつ行こうかな~なんて、さっそく、手帳を開いたところです タクミ先生も映画の登場人物みたいですね~ 松子の美容師時代の恋人役かしら?! 先生、映画の世界でもオールマイティーにご活躍できそうですね 返信
yue少納言 says 2006/6/9 at 8:40 AM ほほー。この映画、わりと面白そうですね!私も観てみようかな~。 ワタクシ、昨日の昼に、先生に写真を撮っていただいたものです。写真が苦手だった私ですが、上手に撮っていただき、ありがとうございました。 私のブログの昨日の記事で、お店を紹介させていただいたので、一応ご連絡しときます。 ウチのブログは、病気友達がたくさん見てくれているのです(一日に1,000アクセスくらいあるんですよ)。それを見て、興味を持った人もすでにいるので、誰か行くかもしれません。 そしたらヨロシクです♪ 返信
タクミ says 2006/6/9 at 3:41 PM まあさちゃん、僕の隣の(知らない)女の子も泣いてましたよ、かなり 僕は一場面だけだったけど、しっかり泣いた まあ、なんせきれいだったですわ 返信
タクミ says 2006/6/9 at 3:43 PM 僕はともかく、前からチョーかっこいいと思っていまたスカパラの谷中さんが出ていて素敵でした ああいう存在感のあるチョイ役ならやってみたいわぁ 返信
タクミ says 2006/6/9 at 3:57 PM yue少納言ちゃんいらっしゃいませ 1日1000アクセス~ そ、それはブログランキングのトップクラスなのでは・・・?? 映画はなかなかお薦めですよ 今はスタッフのさんちゃんの買ったパンフレットを読みながら余韻に浸っています 返信
へいこ says 2006/6/9 at 5:46 PM はじめまして、一年ほど前に京都店のほうでメイクをしてもらったものです。仕事が忙しくメイクをろくにしない私でしてあの時はよい体験ができました。 ふらっとブログにお邪魔しましたら、先日、これもまた久方にみた大変心に残った映画が紹介されておりましたので緊張しながらもコメントなるものをしてしまいました。 中谷みきさん、大変綺麗でしたね。色彩豊かで撮影手法も私には斬新で、映像というものの表現は無限だと感動しました。内匠先生の感動されたシーン、私もあの中谷さんはとても美しく感じます。 ところでスタッフさんとも気軽に映画にいかれるなんて好い職場ですね。私の勤めている冷めた場所とはえらい違いです(苦笑) 返信
タクミ says 2006/6/10 at 11:55 AM へいこちゃんこんにちは そうですね、僕も映像というものはまだまだパターン化されていないものがいっぱいありそうだなと感じます。 残念ながら(?)僕とスタッフのさんちゃんは別々の日に映画を観ました。 さんちゃんが断っておいてくれと言っているので一応・・・ 返信
けむり says 2006/6/10 at 3:26 PM センセ、お久しぶりにやってきました。少しはメールをする力がわいてきたかも…。センセは映画評論家ですね。見に行きたいなあって思わせるもんね。中谷美紀さんは監督から「ブス!」とかひどいことを言われ続けて、女優を辞めようとまで思ったそうですよ。監督はどういう意味で言わはったんでしょう? 泣ける映画みたいなので、泣きたい私は観に行こうと思います! 返信
タクミ says 2006/6/10 at 7:30 PM パンフレットにもかなり自虐的な言葉が並んでいましたよ、中谷美紀さん。 あんなに生き生きと演技してたように見えるのに本当はきつかったんだね そんなことにも監督の力量とか、あぁ、中谷さんにとってよかったなぁとか、色々と考えますね きっと代表作になりますよ、ひょっとしたら生涯最高の! 返信
ochi says 2006/6/11 at 7:42 AM 先生もご覧になったんですねーーー 私もこの作品は早くからみんなにレコメンドしてたんですよ もう、涙・涙ですわぁ 自分と重なるところが多くて…(風俗は重なりませんがっ) まっすぐにぶつかるからダメージも大きいけど、 それでも這い上がって這い上がって 純粋だからこそ傷つくし、それでも自分を信じてる強さ 松子のような生き方をしている自分が、やや心配な今日この頃です 私も中谷さんの代表作として一票です 返信
タクミ says 2006/6/12 at 9:21 PM 概ねそういう映画なんだと思うけど、「それでも自分を信じてる強さ」というのはどうかなぁ・・・ 松子の場合は、思い込みのように自分を信じれる期間もあるけど、基本的には信じれていない人だと思う。 だから、同じように見えてもochiちゃんが“自分を信じてる”のであれば、実情は全然違ってきてあなたは素敵な人生を遅れているのではないでしょうか!?っと、ちょっと無責任ながら思います 返信
timo says
あ、私も観ましたよ~汚れ役をここまで美しく演じれるのは中谷美紀だからかな。下妻物語をさらにパワーアップさせたような中島監督はもうすぐ50歳。すごーい」
観た後ずっと余韻が残ってます。
太宰治の人間失格を読んだすぐ後に観せいか相乗効果ではまってる感じ。(クドカンが自分は太宰の生まれ変わりだって言ったり、中谷美紀が玉川上水で死のうとしたり、結構使われてた)
悲惨な話なんだけど、主人公のあまりにも純粋な生き方のせいでこれは悲劇か喜劇か区別がつけれない気がしました。
人は大悲劇の後でも時が経てば悲劇以外の生を生きれるんですね。
キャストもそれぞれはまり役で素敵な人いっぱい
ストーリーに影響を受けたというより、センセと同じくシーンのひとつひとつが頭に残ってます。
「ま~げて~のばして~
タクミ says
そうだね、20年も前ならふざけた映画で一蹴されてたかもしれないくらい、「悲惨で明るい」映画でしたね!?
そして、男性的な発想で言えば、あれだけ山あり谷ありだった松子の一生は他人事だからではなく素敵なもののように思えます。
女性はまず“自分だとしたら嫌”と思うでしょうが・・・
まあさ says
うち、今さっき見てきたとこです~(笑)余韻のせいで感想どころじゃない
ほんまやぁ
映画でずるずる泣いてるの私だけっぽかったんやけど…えっ泣けますよね
timo says
泣けます泣けます 3回大きな波ありました。一緒に行った人もずるずる泣いてました
RICO says
私も観たくなりました! で、今、いつ行こうかな~なんて、さっそく、手帳を開いたところです
松子のお話は、以前からどうなるのか知りたかったので、映画、観てきます♪ 先生、思い出させてくれたの、嬉しいわ~
タクミ先生も映画の登場人物みたいですね~
松子の美容師時代の恋人役かしら?!
先生、映画の世界でもオールマイティーにご活躍できそうですね
yue少納言 says
ほほー。この映画、わりと面白そうですね!私も観てみようかな~。
ワタクシ、昨日の昼に、先生に写真を撮っていただいたものです。写真が苦手だった私ですが、上手に撮っていただき、ありがとうございました。
私のブログの昨日の記事で、お店を紹介させていただいたので、一応ご連絡しときます。
ウチのブログは、病気友達がたくさん見てくれているのです(一日に1,000アクセスくらいあるんですよ)。それを見て、興味を持った人もすでにいるので、誰か行くかもしれません。
そしたらヨロシクです♪
タクミ says
まあさちゃん、僕の隣の(知らない)女の子も泣いてましたよ、かなり
僕は一場面だけだったけど、しっかり泣いた
まあ、なんせきれいだったですわ
タクミ says
僕はともかく、前からチョーかっこいいと思っていまたスカパラの谷中さんが出ていて素敵でした
ああいう存在感のあるチョイ役ならやってみたいわぁ
タクミ says
yue少納言ちゃんいらっしゃいませ
1日1000アクセス~
そ、それはブログランキングのトップクラスなのでは・・・??
映画はなかなかお薦めですよ
今はスタッフのさんちゃんの買ったパンフレットを読みながら余韻に浸っています
へいこ says
はじめまして、一年ほど前に京都店のほうでメイクをしてもらったものです。仕事が忙しくメイクをろくにしない私でしてあの時はよい体験ができました。
ふらっとブログにお邪魔しましたら、先日、これもまた久方にみた大変心に残った映画が紹介されておりましたので緊張しながらもコメントなるものをしてしまいました。
中谷みきさん、大変綺麗でしたね。色彩豊かで撮影手法も私には斬新で、映像というものの表現は無限だと感動しました。内匠先生の感動されたシーン、私もあの中谷さんはとても美しく感じます。
ところでスタッフさんとも気軽に映画にいかれるなんて好い職場ですね。私の勤めている冷めた場所とはえらい違いです(苦笑)
タクミ says
へいこちゃんこんにちは
そうですね、僕も映像というものはまだまだパターン化されていないものがいっぱいありそうだなと感じます。
残念ながら(?)僕とスタッフのさんちゃんは別々の日に映画を観ました。
さんちゃんが断っておいてくれと言っているので一応・・・
けむり says
センセ、お久しぶりにやってきました。少しはメールをする力がわいてきたかも…。センセは映画評論家ですね。見に行きたいなあって思わせるもんね。中谷美紀さんは監督から「ブス!」とかひどいことを言われ続けて、女優を辞めようとまで思ったそうですよ。監督はどういう意味で言わはったんでしょう?
泣ける映画みたいなので、泣きたい私は観に行こうと思います!
タクミ says
パンフレットにもかなり自虐的な言葉が並んでいましたよ、中谷美紀さん。
あんなに生き生きと演技してたように見えるのに本当はきつかったんだね
そんなことにも監督の力量とか、あぁ、中谷さんにとってよかったなぁとか、色々と考えますね
きっと代表作になりますよ、ひょっとしたら生涯最高の!
ochi says
先生もご覧になったんですねーーー 自分と重なるところが多くて…(風俗は重なりませんがっ)
私もこの作品は早くからみんなにレコメンドしてたんですよ
もう、涙・涙ですわぁ
まっすぐにぶつかるからダメージも大きいけど、
それでも這い上がって這い上がって
純粋だからこそ傷つくし、それでも自分を信じてる強さ
松子のような生き方をしている自分が、やや心配な今日この頃です
私も中谷さんの代表作として一票です
タクミ says
概ねそういう映画なんだと思うけど、「それでも自分を信じてる強さ」というのはどうかなぁ・・・っと、ちょっと無責任ながら思います
松子の場合は、思い込みのように自分を信じれる期間もあるけど、基本的には信じれていない人だと思う。
だから、同じように見えてもochiちゃんが“自分を信じてる”のであれば、実情は全然違ってきてあなたは素敵な人生を遅れているのではないでしょうか!?