第2回目はこの盤です。
●http://www.hmv.co.jp/product/detail/340448

ベートーヴェン交響曲第5・7番 カルロス・クラーバー指揮 ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
いや、こんなにおいしい買い物も、まず無いでしょう。
どちらも、現在その曲№1の名演とされている録音。僕は20年くらい前に、それぞれ3500円で買っています。なのに、1枚に合わさってたったの600いくらなんて、しどい。。。
●ベートーヴェン交響曲第5番ハ短調作品67『運命』
作曲家が冒頭のジャジャジャジャ~ン!を指して、「運命はかく扉を叩く」と言ったというのは、おそらくデマ。なのに、それが独り歩きして、同曲は「運命」と呼ばれるようになっちゃった。でも、これはクラシックではよくあることなんだよね。「英雄」もそうだし。
この曲の特徴は、素材を変形、応用して発展させるというクラシック音楽の手法を極めつくしていることと、闘争から勝利へという彼一流のテーマを無駄なく描ききっていることにある。
つまり、チョ~濃いんです。
だから、最近ではめったに聴きたくならない!(笑)
でも、これほどにやたらと気分を高揚させてくれる曲というのも、他になかなかないでしょう。クラシック曲全部を見渡しても、ワーグナーのワルキューレの騎行(地獄の黙示録で使われたアレです)が思いつくくらいかな。
●ベートーヴェン交響曲第7番イ長調作品92
日本では、のだめで有名になったベト7。Sオケ演奏会で千秋が振ったほか、ドラマのオープニング曲にも使われていたよね。
作曲家自身も、精神的内容が希薄なので、そんなにウケるとは思っていなかったらしいが、リズム感をいつもより強調させたつくりと、相も変らぬ徹底的な素材のいじくり振りで、全9曲の中でも最も楽しい曲との定評を得ています。ワーグナーが同曲を「舞踏の神化」と呼んだのも有名な話。
カルロス・クライバー(Carlos Kleiber, 1930~2004)は、カラヤン、バーンスタインの両スーパースターがなくなった後の、最後のカリスマ指揮者とも言うべき存在でした。2先輩がともに旺盛な活動をし、数多く録音を残したのとは対照的に、クライバーのコンサートはキャンセルの嵐、録音も、自ら発売も認めたものはわずかに13(だっけな?)という寡作ぶり。いかにも芸術家らしい芸術家と言え、またそこがカリスマ性のゆえんでもあったよう。
そんな彼のベートーヴェン演奏は、スコアに記されたことは描き切ったうえで、ベトらしい熱狂もあり、しかし現代の演奏らしく重苦しくはならない、というバランス良きもの。人気が出たのももっともだけど、僕としては、ある日はフルヴェンのように重厚に、またある日はシャイーくらいに軽々しくと、せっかくCDなのだから両端を聞き分けたい。つまり中途半端にも少し思えるものです。
とはいえ、1枚目には最も勧められるし、7番のほうは僕にとってもやっぱベスト盤かな。
最後に別盤について。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1997983
この盤には、同内容のSACD盤があり、2000円ちょっとでお求めできます。
これは、お家のプレイヤーがSACD対応のプレイヤーであればメリットがある、つまりより良い音で聴けるということ。「ハイブリッド」というのは、2層構造になっていて、CDプレイヤーでなら普通のCDとして、SACDプレイヤーならスーパーオーディオCDとして再生できるということなので、金額差、今と将来のオーディオ状況などを考慮して、どちらを買うかは判断してください。
まあ、オーディオを1ランク上げるくらいの差はあるけど、それ以上でもそれ以下でもない感じですかね。
では







