
自民党は歴史的大敗を喫して純然たる野党となり、国民は新たに民主党に国政を託すことになるわけですが、ところで、皆さんは、この民主党というものも、基本的に元自民党の人たちで構成されていることはご存知ですよね?
1955年。保守、革新の各陣営で合同・合併があり、自民党と社会党が2:1の比率とはいえ2大政党を形成した。これを55年体制と言い、その後数十年も続くこととなります。
そもそも、社会党の支持の正体は、「護憲・反戦」「社会主義的社会」「欧米式2大政党制の一翼を期待」などの思いの入り混じったものでしたが、高度成長期を終えて国民生活もある程度豊かになってき、また社会主義国の実態が知られてくると、そのうちの前2つに対する国民の関心は薄れていき、社会党は「国民政党」足りえるかの瀬戸際に立たされます。
しかし、社会党は2大政党の受け皿への変身に失敗し、逆に労働組合(総評系)からの支持を頼みとするようになっていきました。
そこに目を付けて、社会党~革新勢力の壊滅に乗り出したのが自民党で、国鉄の分割民営化などにより、社会的影響(ストライキの影響力)が大きく、社会党の支持基盤となっている国労などの総評系組合を潰しながら、社会党の右派から生まれた民社党の支持組合である「同盟」を中心とする組合に改組・合同させていき、「連合」に統合してしまいます。
そういう状態で、小選挙区選挙が行われれば、社会党が大敗し、自民党の天下になることは火を見るよりも明らかだったのですが(現在の社会党は社民党になり超弱体化)、しかし、小選挙区制(元々は金がかからないという理由で待望された)の怖さが、国民感情のシフトによって一気に政権交代が起こりえることであることは、モデルとなる欧米の事情を調べて、自民党側には十分に分かっていたわけです。
そこで、自民党には、「誰かが出て行って、国民の2大政党願望の受け皿となっておく」という路線は当然織り込み済みであったと思われます。現に、現在の旧総評が支持しているのは民主党であり、社会党の支持基盤を完全に乗っ取ってしまっているくらいです。
ただ、ここで小さな誤算があったとすれば、そこで自民を離れる人たちは、いわゆる「左派」であるだろうという大方の予想に反し、なんやら、自民党内で一番の「政治屋」たちになってしまったことでしょう。
小沢一郎をはじめとする、旧竹下派(さらに遡れば田中派)の、まさに「政治屋」イメージの人たちが主力となって現民主党がなり、現在では労働組合を支持基盤としているというのは、なんという冗談かと思う。
現在はそんな状態です。
つまり、20年も前には、国民が「欧米式2大政党制に移行して欲しいけど、社会党の左翼色が薄まらんから無理やなぁ」と思っていた、その望みを「はいはい、しばしお待ちを」とやりながら、ついに、自民党同士での政権交代という、自民党にとっては夢のような形で実現化させてしまった。
もちろん、先に言ったようにそこには誤算もあったでしょう。
出て行った人たちが思わぬ面々であったことも、その人たちの「政治屋的実力」が今の民主党の躍進を支えていることもそうだし、まさか重鎮レベルの人でもポイポイ落ちるほど票が偏るとも思わなかっただろうしね。
それに、僕には、そんな形であっても「2大政党制」(にもしなるのなら)というものが、やはり自民党長期政権よりもよいものとも思えるのです。だから、結果がひどいなどと言っているわけではないんですよ。
今日は珍しく(初めてくらい?)政治を取り上げてみました。
中途半端以下くらいの知識によるもので、卓見の諸氏からすれば笑止の極みでしょうが、どうか大目に見てやって下さい。
それから、感想やご意見があればどんどんくださいね。
まあ、なんてか、一緒に考えよう!

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