
そこで、ここに「勧誘2」を立てつづきのコメントを引き受けるとともに、新たな内容にも挑戦してみることとしました
今回は1枚のCDを通して、クラシック音楽というものに迫ってみたいと思います。
そのCDは、
チャイコフスキー 「ロメオとジュリエット序曲」 ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団
http://www.hmv.co.jp/product/detail/576108
曲は表題曲である「ロメオとジュリエット序曲」を取り上げます。
クラシック音楽の楽しみ方は色々ですが、だいたいは以下に分類できるのではないかな。
1.音や演奏テクニックを部分的に楽しむ。
2.音楽の意味を考えずに、盛り上がったり浸ったりする。
3.音楽のそれぞれの部分の意味を(一部でもよいが)曲自体や作者の言葉から解釈しながら聴く。
4.さらに、作曲者の当時の心理までも、書簡の調査やそれをまとめた著作などによって知ることにより、曲の意味を深く読み取ろうとする。
といっても、どれかだけに全く拠ってしまうということではありません。
4を中心にしている人だって、1も同時に行っているだろうし、それでよい。
ただ、僕はその中では、4のスタイルだけは好みません。
そんなもん、調べたってわかってたまるかと思う。失恋中であっても、その時はウキウキ気分であったかもしれない。人間てそんなもんじゃないですか?
もちろん、書簡にそのまま「今度の曲はこういう曲です」とか書いていたら別ですよ。そうでなく、当時のラブレターまでも取り上げる評論家が結構多いんです
そして、僕は1や2を中心に、3もちょろっと取り入れて聴いているスタイルなのですが、この度(といっても数ヶ月前に)、許光俊さんの「クラシックを聴け!完全版」という本に出会い、3の方法を大いに見直しました。
彼の解説に従って曲の意味を考えながら聴くと、以前から好きだった「ロメオとジュリエット序曲」が何倍も劇的に聴こえてくるのです。
以下は、彼の解説を元に僕が同曲を解釈し直したものです。
また、彼はチェリビダッケの演奏を取り上げていましたが、僕は聴き比べた結果、オーマンディ盤がさらに演奏も優れ、曲の意味もわかりやすいと感じたので、そちらをお勧めします。
ぜひご購入の上、以下を読んでいただきたいし、また、同盤を持たないことはおろか、同曲を聴いたことのない人にも、クラシックの曲がどういうものかが分かる内容となっているつもりですのでご一読ください。(カッコ内は、同盤の演奏時間表示)
まず、始まり(0.00)はメルヘンチックにモンターギュ家とキャピュレット家を表わすと思われるメロディが、木管で幻想的に奏でられます。続いて(0.35)からは暗い結末をイメージするメロディ部分が低弦で、さらに(1.03)にはロメオとジュリエットの愛を表わすメロディがフルートやハープで続き、この3部分が1セットとなって約3回繰り返されます。
このリピートの間に、聴き手へのメロディの刷りこみを行うわけですが、さらにこの部分は、最初はおとぎ話の「むか~し、むかし」みたいな語り口だったのが、徐々にスピードも上がってリアルに変奏していき、次の劇的ドラマへの準備をも整える役目を果たします。
そして、3回目の暗いメロディ部のあとは、愛のメロディへと続かず、両家の憎しみと戦争の音楽(新しいメロディ)へと移ります(4.59)。
弦のリードののち金管が強奏され音楽は盛り上がりを見せますが、それも漸く静まり(6.32)、いよいよロメオとジュリエットの出会いと、それを包む夜の大気が高弦などで描かれます(7.24)。
そして、いよいよ2人の愛の交歓が描かれ、音楽は一つのクライマックスを迎えます(8.33)。キャ~
この部分、ジュリエットはフルート、ロメオはホルンで表されますが、男性がホルンで表されるのは、ホルンが狩りで用いられた楽器であったことからだそうです(女性のフルートは音のイメージ通りだね)。
(9.36)の弦のピチカートは、「コトが終わったあとの夜の静けさ」くらいでしょうか
しかし、(10.34)には戦いのモチーフが戻り二人を引き裂こうとします。
それでも、愛を貫こうとする2人(13.23)。
愛の音楽は(14.05)からピークを迎えますが、やはり、愛は障害があってこそさらに燃えるものだ・・・ということなのでしょうね。
その愛もついに、戦いによって引き裂かれ(15.49)、2人の死という悲しい結末に至ります(17.05)。ティンパニのリズムは葬送曲なのでしょう(17.14)。
しかし、音楽は最後に救いを描きます。
天に召された2人は(18.02)ついに結ばれ(19.02)、物語の終わり・大団円を迎えるのです(19.34)。
どうですか?
これだけの内容が描かれているって、ちょっと驚きません?
実は、僕もびっくりしました
ぜひ、この機会にこのCDを1,000円(800円台?)で買って、クラシックの世界に飛び込んでみてほしいなと思います
めちゃ楽しいCDで、他にもいい曲がごろごろ入ってます。
このオーマンディという指揮者は、通俗的な人で、大曲なんかは向かないが、こういうのはめっぽううまい。
クラシックはまんなくても元は取れるし。
いや、はまるぜ!たいがい。
自信アリ!・・・です

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