映画『バグジー』(1991) 2014/7/18 By 6 Comments 「バグジー」とは、ギャンブルの町としてのラスベガス生みの親と言われるベンジャミン・シーゲルのあだ名で、ばい菌、害虫、狂人という意味の蔑称(wiki)。 若いころにあこぎな稼ぎをして好まぬあだ名が付いてしまったベンも、今は壮年期のイケメンギャング。 西海岸の差配を任されてマンハッタンから移り住んできた彼は、まずハリウッドの華やかさに心奪われ、俳優への転職もマジで考えるほどだった。 カジノの合法のエリアでありながらもしょぼい賭場しかなかったラスベガスに一大娯楽施設を作ることを着想したベンは、その壮大な夢に力を注いでいくが、生来の経済観念の無さから、ホテル・フラミンゴの完成にかかった費用が当初の6倍にまで膨らみ、無理な借り入れがかさんでいく。 開店時の集客に躓いたフラミンゴは徐々に数字を上げながらも、その圧倒的な借金を回復できるまでとは思われない。ずっと肩入れしてくれた仲間から「一旦自宅へ帰れ」と言われたことですべてを悟るベン。俳優を目指したころに撮った自分のイケてる姿を映写機で観ながら『その時』を静かに待つ彼の額を、ライフルの銃弾が打ち抜いた・・・。 ゴッド・ファーザーの流れを汲むギャング映画の側面も強く、暴力描写は時にえぐすぎるくらいになるし、ちょっと間延びするかな、という場面もあったけど、充分に楽しく、そして心に残る映画でした。 とにかく主役のウォーレン・ベィティがかっこいい。 とんでもなくナルシスト、せっかち、浪費家、短気で暴力的、そしてプレイボーイのやきもちやきであるバグジーに完全になりきっている。 ハリウッドで知り合った女優ヴァージニアに入れあげ、猛烈に貢ぎかつやきもちをやくが、一方ではイタリアの伯爵夫人と愛人関係になるなど、いい女は口説いてしまう、という体質は変わらず。 そして、これはベィティの私生活そのものとも言われている。 彼が浮名を流した女性たちの、その陣容たるやすさまじい。 ナタリー・ウッド、ダイアン・キートン、イザベル・アジャーニ、マドンナ、キャリー・フィッシャー、カトリーヌ・ドヌーヴ、フェイ・ダナウェイなどの有名女優に加えて、なんとマリア・カラス、ジャクリーン・ケネディまでが含まれるというから、まさに「世紀のプレイボーイ」と呼ぶべきだろう。 う~む、すげえよな~ 一番の場面は、ヴァージニアとの超かっこいいラブシーン。 共に気の強いふたりは喧嘩ばかりしているが、その日もキレたヴァージニアが食事中に灰皿を投げつけ、ベンの眉が切れて流血。別れる出ていくと言っている時に、ギャング仲間が金を取りに来た。 仲間といっても昨日今日の仲の上、こいつが盗まれた金額を過大に報告して来たために、取り立てたベンが恥をかかされている。ベンとしては、勝負どころだ(と本能で知っている)。 ヴァージニアを階段で待たせたまま部屋に入る。「金だ」「お~っ(早いな)。いったいどうやって取り立てた?」とニヤつく相手に、「お前はなぜ俺からも奪おうとしたのだ。えっ?えっ?」と激しくまくしたてるバグジー。繰り返す罵倒に暴力が混じり出し、転げて許しを請いだした相手に「お前は犬だ」「わかった。わんわん!」「牛だ」「モーモー!」と完全に心を折る。 部屋の外ではヴァージニアが驚愕と恐怖が入り混じった表情。 ほうほうの体で客を帰らせたあとでベンは眉から流血したままダイニングにつき、ナプキンを首から入れて食事の残りをむしゃむしゃとほおばり出す。 後ろから恐る恐る忍び寄ってきたヴァージニアだが、しかし筋肉の発達したベンの胸部に腕をからませ、血を舌で拭い取った。この男といることのなんという恐怖、そして高揚感。彼女は激しく欲情していたのだ・・・。 これぞ映画、というシーンでしょう? こういう「命の軽いやつら」というのが実際に存在する。 自分の命に脅威を感じるからこそ燃え上がってしまう恋。いいですよね。自分にはとても無理だけど(笑) そして、全編を通じての、バグジーの生き様の潔さにやはり憧れてしまいます。 僕も、恋愛面はともかく、そもそもは結構「命の軽い」人間です。あるいは「資産が軽い」「安定に関して軽い」。 そんなものよりも、おもしろければいい、ハラハラドキドキするためなら、全部失っても後悔しないさ、というそういうタイプ。 でも、最近はなんだかな~。 最高におもしろい映画、とまではいかなかったけれど、久々に強い刺激を受けた映画ではありました。 やっぱ男のかっこよさの一典型なんですよね、こういうのって。
くま says 2014/7/20 at 11:11 PM センセは堅実タイプですよー 慎重で完璧を求めるタイプではないかしら~ 見た目は軽そうでも、堅実だから経営したり、人材育てたり出来るのでしょうね。 仕事が好き、という前提ありきだと思いますが。 当たり前と言われたら身も蓋もないですけどね~(^_-)-☆ 返信
くま says 2014/7/20 at 11:11 PM センセは堅実タイプですよー 慎重で完璧を求めるタイプではないかしら~ 見た目は軽そうでも、堅実だから経営したり、人材育てたり出来るのでしょうね。 仕事が好き、という前提ありきだと思いますが。 当たり前と言われたら身も蓋もないですけどね~(^_-)-☆ 返信
くま says 2014/7/20 at 11:11 PM センセは堅実タイプですよー 慎重で完璧を求めるタイプではないかしら~ 見た目は軽そうでも、堅実だから経営したり、人材育てたり出来るのでしょうね。 仕事が好き、という前提ありきだと思いますが。 当たり前と言われたら身も蓋もないですけどね~(^_-)-☆ 返信
タクミ says 2014/7/23 at 2:42 PM >センセは堅実タイプですよー そうかなぁ~ 商売は常に悪い意味でなくネガティブというか、失敗しないための策を3つくらい持ってからでないと勝負しないような方法を取っていますから、そういう意味ではそうですけど・・・ でも、現状を守っていこうという感覚が基本的には希薄なんですけどね。 返信
タクミ says 2014/7/23 at 2:42 PM >センセは堅実タイプですよー そうかなぁ~ 商売は常に悪い意味でなくネガティブというか、失敗しないための策を3つくらい持ってからでないと勝負しないような方法を取っていますから、そういう意味ではそうですけど・・・ でも、現状を守っていこうという感覚が基本的には希薄なんですけどね。 返信
タクミ says 2014/7/23 at 2:42 PM >センセは堅実タイプですよー そうかなぁ~ 商売は常に悪い意味でなくネガティブというか、失敗しないための策を3つくらい持ってからでないと勝負しないような方法を取っていますから、そういう意味ではそうですけど・・・ でも、現状を守っていこうという感覚が基本的には希薄なんですけどね。 返信
くま says
センセは堅実タイプですよー
慎重で完璧を求めるタイプではないかしら~
見た目は軽そうでも、堅実だから経営したり、人材育てたり出来るのでしょうね。
仕事が好き、という前提ありきだと思いますが。
当たり前と言われたら身も蓋もないですけどね~(^_-)-☆
くま says
センセは堅実タイプですよー
慎重で完璧を求めるタイプではないかしら~
見た目は軽そうでも、堅実だから経営したり、人材育てたり出来るのでしょうね。
仕事が好き、という前提ありきだと思いますが。
当たり前と言われたら身も蓋もないですけどね~(^_-)-☆
くま says
センセは堅実タイプですよー
慎重で完璧を求めるタイプではないかしら~
見た目は軽そうでも、堅実だから経営したり、人材育てたり出来るのでしょうね。
仕事が好き、という前提ありきだと思いますが。
当たり前と言われたら身も蓋もないですけどね~(^_-)-☆
タクミ says
>センセは堅実タイプですよー
そうかなぁ~
商売は常に悪い意味でなくネガティブというか、失敗しないための策を3つくらい持ってからでないと勝負しないような方法を取っていますから、そういう意味ではそうですけど・・・
でも、現状を守っていこうという感覚が基本的には希薄なんですけどね。
タクミ says
>センセは堅実タイプですよー
そうかなぁ~
商売は常に悪い意味でなくネガティブというか、失敗しないための策を3つくらい持ってからでないと勝負しないような方法を取っていますから、そういう意味ではそうですけど・・・
でも、現状を守っていこうという感覚が基本的には希薄なんですけどね。
タクミ says
>センセは堅実タイプですよー
そうかなぁ~
商売は常に悪い意味でなくネガティブというか、失敗しないための策を3つくらい持ってからでないと勝負しないような方法を取っていますから、そういう意味ではそうですけど・・・
でも、現状を守っていこうという感覚が基本的には希薄なんですけどね。