
だからってわけでもないけど、前から「いつかは」と思っていたし、以前短編をひとつだけ読んで結構おもしろかったので、おおいに期待して代表作の長編を読んでみることにしました
僕が最初に選んだのは山本周五郎賞の「火車」、次は直木賞受賞の「理由」と、その後の評価も含めて押しも押されぬ代表作であるはずなのですが・・・
評価は「(僕にとっては)最低
ああ、でもどちらの作品もあまりの苦痛に4割未満でリタイアしてしまったので、広言できるような『評』でもないのですが
カードローン破産を題材にした「火車」は、93年だかの作品で、その頃には真新しかったかもしれませんが今では僕なんかも大分詳しいテーマであり、そういう意味ではちょっと読むのが遅かったともいえるでしょう。
また、彼女の出世作でもあることから、後で述べるような点も「青くても仕方がない」ところもあるだろうと思い、読み続けるのを止めて「理由」に進んだわけです。
ところが、その僕の好かない点は「理由」でも直っていず・・・つまり、彼女の文学の「特徴」ともいうべきものらしく、そのせいで「理由」は“ミステリーとしての展開は十分におもしろいのに”読み続けられませんでした
ってか、彼女の文学的特徴は、僕の好みとは全く相容れないものです
ミステリーというジャンルは僕は少々は読むほうですが、そこにはなぜかストーリーの展開上あるいは不必要ともいうべき“傾向”があり、多いところでは怪奇趣味だったり、知識羅列型だったりするのですが、彼女の場合のそれは「心理描写の多いこと」だと思います。
例えば「理由」では、犯罪に巻き込まれる女の子(重要な登場人物のひとり)が彼氏を初めて家族に紹介した時の、その彼氏が家に来る前の彼女の弟の心理が、甘酸っぱい青春の1ページのように数行もかけて描かれています。
ここではっきり言うけど、そんなん僕にとっては全然ど~でもいいです!!
全くストーリーに関係ないし、そんなやつに別にキャラクター要らんし、読まされる僕にとっては人生の浪費です
しかも、言うたろか
およそ若い男の子の心理を言いえてない!
それも全編通してずっとそう!
少なくとも男性のことは、子供からおじいさんまで、全然本質的に掴めてない!!
セリフもそう。
中学1年生だかの男の子が女の子に「だめだよ。これをちゃんと捨てないと僕、お母さんに怒られるんだ」みたいなことを言うんだけど、そ~んなガキ、いまどきどこにいます!?
もう、全編子供は「ドラマの子役の棒読みセリフ」みたいな感じなんですよ!僕から見ればね
文章が難解なわけでもなく、ストーリーにハラハラドキドキさせられながらも読み続けられなかった小説はおそらく僕にとって初めてだったと思います。
それくらい僕には「合わなかった」ということなんでしょう
だから、僕の所感を持って彼女の作品を低く見るというのは間違っているかもしれません。
でも、やっぱり敢えて言わせていただきます
彼女の「心理描写」は稚拙なものです。
そしてそれを文学的特徴としている彼女の作品が多くの人に支持されているということは、僕にとっては全く理解できないことです・・・と。

『天使にラブソングを』映画版
なかなか有名な作品だが、恥ずかしながら初見でした。そして、思っていたよりもはるかに良かった。 ストーリーはシンプル。ハスッパなナイトクラブ歌手が思わぬことから修道女となり、そこで引き起こす悶着と、合唱指導を通してお互いが





