自らは、このようにコロナ肺炎を恐れつつも、現状突出した脅威とも思っていなかった。
ぶっちゃけ、いい歳になったこと自体に焦りがあり、その日を無意味にすごしてしまう自分の弱さの方が、はるかに脅威ですから。
ところが、母親である妻や、偏差値が高いとはいいがたい女子社員たちの心の恐れは、ひしひしと僕に迫り、プレッシャーを与えていた。

毎日、都の感染者や死者数をチェックして、いよいよ非常事態宣言は免れないだろうと確信したのは、恥ずかしながらその2日前くらいでしょうか。
法的に強制力はなくても自粛気分の嵐が吹き荒れると思っていた。昭和天皇の崩御時という無根拠の時でさえ、歓楽街に警察が自粛要請で戸別訪問したのを覚えているしね。(実は権力は、法律なんて軽く超えてくるのですよ)
5日(日)、非常事態宣言が明日にも出ると聞き、正直、難しい舵取りから救われる思いもしました。
正直、なによりも社員を病気から守りたい。
お客様の健康を、と言いたいが、それは社会的な行動の正しさを挟んで3番目。あっ、3番目は自分で、4番目か(笑)
ところがどっこい、6日(月)夕方になってその内容が伝わってくると、企業活動は今まで通りに、という。自粛要請も、かなり範囲が狭いようだ(実際には、それすらもなかったのですが)。自分の会社が休業してウイルスの抑え込みを図っても、その間に病気の蔓延が抑えられるということが全然果たせないのではないか? いつまでもこのような状態が続くのではないか?
スマホを見る時間が普段の数倍になった。宙に浮いたような気分を、早く落ち着かせたい。そんな思いで、7日(火)18時、安倍首相の記者会見を観ました。演説と言ってよかったでしょう。