『ウール』の話、もうしたかな?

9784041010150

無名作家のネット小説でありながら爆発的にヒットして、大手出版社から発刊。映画化権も既に販売済みである近未来小説『ウール』(ヒュー・ハウイー著)。
半年以上前に読んだのだけれど抜群におもしろかった。
地下世界「サイロ」の住人たちの群像劇だが、人物のキャラに深みがあり、設定に新味もある。
最初の、世界観になじむまでのちょっとしんどいところを抜け出ると、あとはもう止まらない、止まらない。
一気読みだし、浅くないし、読後感悪くないし。
一級の作品でした。
人気が出たからもあり、最初からある程度の着想もあったのでしょう。その後シリーズ化されることとなり、全3部作、『ウール』が第1部との位置づけに変わったよう。このお盆休み中に、その第2部に当たる『シフト』を読むこととしましたが、本屋で見つけた時はとっても嬉しくて。

9784041014400

新幹線で読んでみたのだが、これがなかなかおもしろくならない。
上巻の真ん中あたりでちょっとイケてきたな~と思ったらまたもや低調に。
普通だったらとっくに読みやめているのだけれど、前篇が良すぎたため、いつかよくなるだろう、おもしろくなるだろうと、粘って粘って、下巻の3分の2くらいまで進んで・・・ついにやめました。
ありえんわ!!
前作がどっしりと尻上がりに良くなる作風だったせいもあるし、今作にいいキャラがいるせいもあったかな。なんか振り切ることができなかった。う~む、優柔不断だったかも。
しかし、あれほどの作品を書く人をもってしても、続編というのはこうなりえるのですね。
いや、もちろん映画も含めて続編が期待を大いに裏切った例は枚挙にいとまがないのだけれど。
と思うと、『ハリー』のローリングスさんや、『守り人』の上橋さんも同じような展開で、世界観はできていただろうが、とりあえず一話物を書いた後で、人気が出てシリーズ化されたというパターンだと思うが、全く見劣りすることのなく続きをつなげていったことは、改めてすさまじいことなのだと感じる。
こういうのが本当の実力差なのでしょう。
とにかく今回はやられた!
遅読なほうのため、非常に大きな時間を取られてしまいましたし。
『ウール』が映画化されればもちろん見に行きたいし、『シフト』にしても映画原作としてみれば料理の仕方次第で問題ないとも思うが、彼の著作に関しては、当シリーズ第3部はもちろん、それ以外もこれからなかなか食指が伸びないだろうと思う次第。
ひょっとこ、この野郎~ですわ。

6件のフィードバック

  1. そうかなあ。
    ウールからダストまで一気に読んだけど、シフトで中だるみは無かったと思う。
    最後まで読まなきゃわかんないことがあるよ。

  2. そうかなあ。
    ウールからダストまで一気に読んだけど、シフトで中だるみは無かったと思う。
    最後まで読まなきゃわかんないことがあるよ。

  3. そうかなあ。
    ウールからダストまで一気に読んだけど、シフトで中だるみは無かったと思う。
    最後まで読まなきゃわかんないことがあるよ。

  4. 遅ればせながらお返事を。
    確かに、ネットでちょろっと見ても、第2部がとりわけ悪いというコメントはなかったですから、僕のほうがずれてたのかも。
    >最後まで読まなきゃわかんないことがあるよ。
    う~む、これも、常に可能性としてはあるから難しいんですよね。
    でも、時間は有限なので、期待値が非常に下がってきたときは、思い切って打ち切るようにしています。
    それがやっとできるようになったというか。

  5. 遅ればせながらお返事を。
    確かに、ネットでちょろっと見ても、第2部がとりわけ悪いというコメントはなかったですから、僕のほうがずれてたのかも。
    >最後まで読まなきゃわかんないことがあるよ。
    う~む、これも、常に可能性としてはあるから難しいんですよね。
    でも、時間は有限なので、期待値が非常に下がってきたときは、思い切って打ち切るようにしています。
    それがやっとできるようになったというか。

  6. 遅ればせながらお返事を。
    確かに、ネットでちょろっと見ても、第2部がとりわけ悪いというコメントはなかったですから、僕のほうがずれてたのかも。
    >最後まで読まなきゃわかんないことがあるよ。
    う~む、これも、常に可能性としてはあるから難しいんですよね。
    でも、時間は有限なので、期待値が非常に下がってきたときは、思い切って打ち切るようにしています。
    それがやっとできるようになったというか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

お近くのサロンにご相談ください

南青山店

LINEを開く

京都店

LINEを開く