昨日劇団四季の『ライオンキング』を観てきました。
僕は四季は『アイーダ』『オペラ座の怪人』に次いで3回目ですが、今回が一番良かった。
『アイーダ』はヴェルディのオペラとは筋というかクローズアップしている場面も別物だったが、作品として全く相手にもならないデキ。『オペラ座』は悪くなかったが、映画が良すぎた。
『ライオンキング』はまさに磨き上げられた舞台という感じです。
ミュージカルらしい歌と踊り、ディズニーもののノリ・笑い、そして詩情という、本来ミックスするのが難しいファクターを絶妙なバランスで共存させている。非常に満足度が高い作品ではないか。
ただ、いつものように(なのか?)本当に感動するということがないのがないのが難のひとつめ。そしてもうひとつが、これは四季の宿命なのかもしれないが、役者の演技にはみ出しというものがない。やはり演劇というものはちょっとそういう「フライング」的側面がないと、なんか違うと感じちゃうんだよな。
キャラクターの中で良かったのは何と言っても悪役の「スカー」。
役者さんも「当たり」だったのでしょう、陰湿な倦怠感、すさんだ華やかさ、そして色気と、まさにヒールそのものだった。
途中ちょっと「愛が欲しい」と弱気なことを言う場面もあるが、最後まで一切反省することはなくワルを貫く。う~む、いつもこういう男に憧れてしまうんだなぁ。
前も深夜アニメの『四谷怪談』の伊右衛門のヒールぶりに、激しく心を動かされてしまったことがありました。
あれ実は、伊右衛門さんに殺意はなかったんだよね。
飽くまで薬だと思ってお岩さんに飲ませた。
でも、伊右衛門は、お岩のお父さん殺し、騙してお岩と一緒になっているなど間違いなくワルで、普通は反省点いっぱいあるのだが、化けて出たお岩に対して完全強気。「俺じゃねェ、っつってんのに呪って出てきやがってこの化けもんが~!」って態度で、切りつける、切りつける!(もちろん刀は空を切る)
その不敵さにゾクゾクしてしまった。
いや、別に悪でなくてもいいんだけれど(笑)、こういう逆境でもぶれない男は本当に強いと思うのです。
ちょっとというか、だいぶ脱線してしまいましたね。
昨日は『ライオンキング』でいい休日を過ごせました。83点。







