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タクミな話

『守り人シリーズ』を読み終えて

51591NZV5TL__SL500_AA300_上橋菜穂子さんの「守り人シリーズ」最終編にあたる「天と地の守り人」(上・中・下巻)を、先日読み終えました。
前にも取り上げましたが、このシリーズは本当に良いです。
和製のハリー・ポッターとも言うべきおもしろさと豊かな世界観。
「悪人」と片付けられる人は誰ひとりとしてなく、どの登場人物にも深みと生活感が与えられている。
恋愛カラーこそちょっと弱いけれど、冒険あり、成長あり、涙あり。
作家の筆は痛々しい自己陶酔に流れることが一切なく、そぎ落とされたような叙述のなかに、情愛にあふれる物語が詰まっている。
この上橋さんと言う人は、本当に天才なんでしょうね。
文化人類学の教授としての本業?がありながら、作品はまったくこなれ切っており、熟練のプロそのもの。
客観視が出来ているというのかな。読み手の立場にたつことが完全にできています。
素晴らしいとしか言いようがない。
ここで、ものすごく恥ずかしく、かつ、ものすごくおこがましいことを言わせてもらえば・・・
こんな本を書きたいな、と思ってしまうんですよね。
ジャンルとか全く違っても。
読んで楽しいだけでなく、読後に、世間の温かみを感じて涙が浮かんでくるような。
くだらない政治関連や、凄惨な事故のニュースが多く入ってくる中、ああ、世の中捨てたもんばかりでもないなと思えるような。
そんな本や文章を書いてみたい。
あるいは、ヘアメイクでも、撮影でも、講演でも。こんな仕事ができれば最高だな、と思えるんですよ。
あ~ぁ、今日はちょっと青臭くなっちゃった。
恥ずかし
とにかく最高の本・シリーズです。
ぜひ読んでみてください。超、超オススメですよ。

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