
なかなか余韻の強い映画で
「フォレスト・ガンプ」や「アメリ」のように、純粋な主人公の悲惨めな一生(や半生)をコミカルに描いていくタイプで、蜷川実花さんの写真のように極彩色な絵作りともども“超ま新しい感じ”はありませんが、その分完成度は高いと思う。
ストーリーは、病気がちな妹を偏愛する父親の元で育った、ちょっとバランス感覚のおかしい以外は普通の女性だった松子が、学校の先生からソープ嬢、情夫殺害で収監、美容師からやくざの女、最後は野垂れ死にに近い感じで殺されて・・・と転落していく様子ですが、こういう紹介では語りつくせないような愛憎劇がそこにはあって、基本的にはそれぞれのシーンをバラバラに楽しむタイプの映画です
特筆すべきことのひとつめは、ほとんど全てのシーンが堂本剛君の「ハイチュウCM・右手の法則編」みたいな超ハイテンションで撮られていること
次に、ヒロインの中谷美紀さん(写真上)を飛び切り美しく撮っている。特に後半からは最高に美しい絵がいっぱいでてきます
最後にそれぞれの場面に固有の叙情性を持たせながら、映画全体をつなぐテーマ性も極めて高いこと。これは、監督が独善的に自らの感性を信じて突っ走ったから成功したことで、よほどの自信がないとできないと思う
僕にとっては、「アメリ」や「スワロウテイル」ほどの感動はありませんでしたが、それはやっぱり順番の問題で、先に「松子」を観てしまうと、「アメリ」や「スワロウテイル」が微温的に感じられてしまうでしょうね。まあ、だからこそ(先に作った)「アメリ」や「スワロウテイル」の方が芸術的価値が高いとも言えるのでしょうが・・・
最後に感動シーンのご紹介を。
松子最後の恋愛相手は元教え子でやくざの龍くん(写真上から2つめ)。「進むも地獄、止まるも地獄。同じ地獄ならもう一人ぼっちは嫌」と決心した上の相手で、親友の沢村めぐみ(写真下)に「そんなヤツと一緒にいると地獄行きよ」と言われても「この人となら地獄に行ってもいいの」と言い切る松子。それを蔭で聞き涙する龍。
その後、組の金を博打に使い込んで顔をズタズタに切り刻まれた龍の顔を松子は抱きしめて、「わたしを離さないで。わたしあなたの赤ちゃんが欲しい」と言い放つ中谷美紀さんの顔が幸福感に輝いて本当に美しくて・・・

『天使にラブソングを』映画版
なかなか有名な作品だが、恥ずかしながら初見でした。そして、思っていたよりもはるかに良かった。 ストーリーはシンプル。ハスッパなナイトクラブ歌手が思わぬことから修道女となり、そこで引き起こす悶着と、合唱指導を通してお互いが





