あなたが今「プロフィール写真」を求める理由は、何か人生を左右することで成功したいからでしょう。
では、具体的にどのような撮影方法あり、どういう技術を持つ施設を選べばよいのか?
ここでは、そのような”写真で成功するうえで、知っておいた方が絶対によいこと”を明らかにします。ぜひ、写真でも人生でも成功者となってください。
目次
プロフィール写真の種類とポイント解説
まず、あなたがここに求めていらっしゃるであろう写真を種別で列挙し、簡単なポイント解説をします。
ビジネスプロフィール写真
選挙用・政治家プロフィール写真
選挙ポスター用以外に、普段の政治活動イメージ写真も。主義主張や、対立候補との差別化なども意識しながら撮影。
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アー写・ジャケ写・宣材用プロフィール写真
作品性の高いアー写・ジャケ写と、“華やかな証明写真”然とした宣材写真。前者は完全なオリジナル作品と言える。
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音楽家プロフィール写真
バレエ等ダンサープロフィール写真
バレエでは上半身の写真と全身でのアクション。ベリーダンスなどでライティングにより華やかな色彩感を演出することも。
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アスリート・ヨガインストラクター等プロフィール写真
ヨガは日中光の中の健康なイメージを表す。アスリートでは都会的なスタイリッシュさを表現することも多い。
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お見合い写真
証明写真
撮影手段の選び方
スマホでセルフ撮りやオフショットはダメか?
SNSでの利用やサブ的扱いの写真であれば、問題ないどころか、却ってよい場合も多いと思います。セルフも含めて何となく撮ってきた写真の中に、自然で自分らしい1枚がきっとあるはず。ぜひ選択肢として頭に入れておいてください。
ただ、そういうものでは通用しない場合が多いことも事実。カジュアル感をアピールしたい時だけと思っておいてください。
友人などに撮影してもらう
友人やプロフィールを主としていないカメラマンに撮影してもらっても、正直デキはあまり期待できません。それなら1.で紹介した写真の中から選ぶほうがずっといいでしょう。
それでも友人などに撮ってもらう場合は、まず機材について質問してみてください。具体的には開放値の小さい、よくボケるレンズを持っているかどうかで、85mmの単焦点か、70~200mm f2.8(ギリギリ4.0)くらいは必須。そのクラスが無いなら写真の質感はスマホと大差なくなり、新たに撮ってもらう理由も無くなってしまいます。
出張カメラマンによる撮影
出張カメラマンは一概に、プロフィールではなく、プライベート写真を主に撮って来ていますから、“カジュアル”や“スタイリッシュ”な仕上がりを求める場合は相性がよいでしょう。
わかりやすい例を挙げると、政治家のポスター撮影では、スタジオなら×、ロケなら△、子供を抱いているような写真なら〇という具合です。
特にアー写などでは、ご自身の感性に合う若いカメラマンをネット等で探すのが現代の正解ではないでしょうか。その逆に“信頼性”を求めたり、ヘアメイクを必要とするときには、あまり適さない方法と言えます。
フォトスタジオでの撮影
言うまでもなく王道の選択肢です。大きなスタジオではヘアメイクを含む付属サービスを行っていることが多く、料金もバラバラにオーダーするより割安になりがちです。
リスクとしては、やはり地方には古い感性のスタジオもあることと、「ファミリー写真中心」のスタジオに当たると怖いことくらいでしょうか。
ポートレート専用スタジオの
撮影当日の流れ
専用スタジオでのプロフィール向け写真撮影の流れは、だいたい以下の通りです。
一部か全部をモニターやベタ焼き(index)で
写真の仕上がりの差はどうやってできるのか?
モデルの差以外では、結局、1.服装 2.準備 3.ヘアメイク 4.撮影の場所 5.撮影のセンスや枚数 6.写真の現像やレタッチ の6つで差が付くと思います。
また、これらの中では5.のカメラマンのセンスが少し突出していますが、他は甲乙つけられないくらい同様に重要です。
1.服装がダメだとやはり難しい
まず男性はスーツが身体にフィットしていることが重要です。ウエスト余りはクリップで後ろ止めできるけれど、全体にダボ付いていたり、ヨレッとしているのはさすがに厳しい。
女性で特に気になるのはお見合い写真の服装と、音楽家のドレスでしょうか。
お見合いでは“清楚”と“華やか”の両立を狙うべきですが、現状は“清楚”に偏りすぎていると思います。恋愛の本質から考えて、男性が一番目に“清楚”を求めるということはありえませんから。
2.撮りたいイメージの写真を準備する
服装以外に最も重要なのが、撮りたいイメージを具体化し、類似の写真(データ)を用意することです。曖昧な時には「何となく」でも構いませんので。
「〇〇な感じで」などと言葉でやり取りするよりもずっとわかりやすく、そのまま撮影時のサンプルとして使えるので、できるだけ準備してください。スマホに入れているだけでも十分です。
それ以外の準備としては、ヘアのカットやカラーリング、ネイルなど。ダイエットはそこそこで大丈夫です。(ほとんど写真に出ないので)。
3.プロのヘアメイクはどれくらい価値があるか
ざっくりと4つに分けて仕上がりの良いほうから並べてみると
①うまいプロのヘアメイク>②うまいセルフメイク>③下手なプロのヘアメイク>④下手なセルフメイク
の順序になります。問題は②と③の逆転現象ですよね。
だから、ヘアメイクに自信のある人は、セルフメイクも視野に入れたほうが良いと思います。
ジャンル別では、証明写真やお見合い写真は、来客数が多くて熟練度が高いためまず任せて大丈夫ですが、件数の少ないジャンルでは不安が残ります。ただし、一流レベルのアーティストは別格で、その人の美意識なりの“仕上げがたち”を完全にイメージして作り上げるため、どのようなジャンルでも成功に導く力や写真の品格が格段に上がります。
4.スタジオか、ロケか
スタジオ撮影のメリットは、天候に影響されず、また、カメラマンが熟練していれば、顔の欠点をカバーするうえで“できるだけのことは全てやれる”ことで(※詳しくはこちらをご覧ください)、ジャンル別では、音楽家やバレエのように通常屋内で公演されるものと当然相性がよくなります。
対してロケーション撮影は、背景をうまく選び取ることで、うまくはまればスタジオよりもはるかに風合い良い写真が撮れると言え、お見合い写真や選挙写真などで、“温かみや自然感を演出したい時”に多く選ばれています。
つまり“それぞれに良さがある”ということなのですが、ただしカメラマンが未熟なら話は別! ライティングを使いこなせない分スタジオのメリットがなくなり、ロケ撮影が無難となります。
5.一番はやはりカメラマンのセンスと持ち時間
これは当然ですね。
カメラマンには、①顔立ちを美しく②スタイルよく③自然に④背景や光の表現がよく⑤芸術性があるなど、広範な要素をカバーすることが求められています。それらを一瞬で判断するのですから、センスや経験で大きな差が出るのは言うまでもありません。
次に、時間に余裕があるに越したことはなく、特に素人モデル(お客様)の撮影では、モデルがこなれてくるまでに時間と枚数を消費しがちです。
お客様側からも、自分のモデル度胸に自信のある人以外は撮影枚数が少ないプランを避けた方がよいでしょう。
6.レタッチの上級者は自然かつ激変させる
現在の画像修整は、シワやシミを消すだけではありません。
「ゆがみ」で顔や身体のラインを矯正し、ほうれい線は 「ぼかし」で若い時の凹凸に似せられます。
さらに、最近はAI技術の活用で背景を一瞬で変えることもでき、腕や背景が端で切れてしまった写真もAIの「想像で」画面を広げてくれます。
では全部AI任せでよさそうなものですが、それはさすがに時期尚早! AI加工はまだまだ不自然なので、現段階では、手作業がメインとなっており、それでこそ写真が自然に仕上がるのです。
自分でヘアメイクする方のための技術アドバイス
ヘアメイクの技術を読者に伝えるのはとても難しいのですが、できる限りやってみます。
ベースメイク
ファンデーションの色(明るさ)の選び方では、
①首よりも顔が黒い人(同じくらいの人も含む)の場合は、肌よりもだいぶ明るいものを選び、顔の中央から塗って、顔の側面にはほとんど塗りません。
②首よりも顔が白い人の場合は、肌よりもだいぶ暗いものを選んで顔の側面に塗り、顔の中央には肌よりも明るいものを塗ります。
いずれにしろ全体に薄めに仕上げておき、トラブルはコンシーラーでカバーします。クマには少し赤みのあるコンシーラーを用います。
アイメイク
今はアイシャドウがかなり弱くなっているため薄めのブラウンを少しくらいでよいでしょう。アイラインは細めだけれどある程度強く。まつ毛はビューラーで上げますが、マスカラは薄めに。
眉
色々なスタイルが混在して流行しており、決定的なことが言えません。共通して言えるのは眉山の角度が弱くなっていること(並行眉傾向)で、私たちが好むのは、毛をしっかりと生やしてナチュラルに仕上げるスタイルです。
チーク
流行は、頬の高いところにローズ(赤系の少し鈍い色)を丸く入れるワンパターンになっていると言えます。私たち好んで用いる原色の赤は、肌色と混ざってローズ色に仕上がり、少量で済むために肌が粉っぽくなりません。ただし、ドカ付きには注意!
リップ
必ず服を着て(できればアクセサリーなども)から塗ってください。そうすることで仕上がりをチェックしながら濃さの調整などができ、メイクが随分と簡単になります。
ヘア
様々なスタイルがあり、共通的なアドバイスは難しいのですが、トップや耳前、耳後ろ(ネープ)の髪を手で引っ張って浮かすだけで、ぐっと馴染むと同時に若返ることが多いです。巻いたりした後も同様で、技術以上に根元が起きていることが重要です。
男性ヘアメイクのアドバイス
男性のメイクは、まだ女性のように標準型が確立されていないため女性以上に難しく、撮影用メイクもご自身では全く行わないことをお勧めします。
ヘアセットは、ご自身のスタイリングに満足しているなら全く問題ないでしょうし、美容院でのカットの後などに撮影を行うことも効率が良いと思います。ただし「ついでの眉カット」は要注意! 美容室の若いスタッフが、プロフィール撮影には全く適しない“若い子眉毛”にしてしまう可能性が大だからです。
プロフィール撮影のカメラ技術解説
ここでは、TAKUMI JUN Make-up Salonで行われている撮影周りの技術について解説します。「背景選び」のようにあなたの撮影の参考になる情報、「解像度300dpi以上」のように多くの人が誤解していることのほか、ハイレベルすぎるライティング技術等も含まれますが、一流のプロフィールスタジオがどれくらい繊細な作業を行っているかをぜひこの機会に覗き見してみてください。
スタジオの背景選び
スタジオ撮影の場合は、撮影の前に背景を決定します。背景紙や壁の場合と、造作の背景(セット)を利用する場合があります。以下に、簡単な仕上がりイメージを紹介しておきます。
白・白壁
10年位前からカラー背景が流行らなくなり、ほとんどが白色背景となりました。フォトショップによる背景変更が容易になったことも、その傾向に拍車をかけているようです。余分な癖が付きにくく最もお勧めできるものですが、白っぽい服装の場合は、輪郭線が消えてしまったり、ぼやっとした写真になることもあります。
グレー
これも癖が弱く、白の次によく用います。白よりも引き締まった重厚感ある表現となるほか、顔を白く浮かび上がらせる手法も選択できます。ただし、白よりは少しカチッとして古風になりがちです。
その他カラー背景
ここ10年位、非常に使用頻度が低下しました。表現として流行らないだけでなく、反射光に色が付くため、後からの背景変え加工等も行いにくくなるためでしょう。
造作の背景(セット)
七五三の撮影などでは圧倒的に有益な造作のスタジオセットも、プロフィール写真撮影ではほぼ役に立ちません
レンズ選択
レンズは通常プロ用の標準ズームレンズを用います。短焦点レンズが高画質であるメリットを、ズームできることの便宜性が上回るからです。
ズームのメリットは、構図の変化以外に、被写体(以下モデルと呼びます)の顔立ちや体つきによって焦点距離(広角⇔望遠)を変えられることです。
広角のほうが遠近感が付くために顔立ちをふっくらと、体つきをがっちりと見せ、望遠のほうが顔立ちをほっそりと凸型に、体つきをきゃしゃに見せる効果があり、そのため男性は望遠気味に、女性は広角気味にズームを振るケースが多くなります。
男女によらず望遠側70mmまでのレンズで撮影するスタジオもありますが、カメラマンがこのような知見を持っていない可能性だけでなく、スタジオが狭くて望遠レンズが使えないケースも多いと思います。
ストロボ照明のセッティング
多くのスタジオでは、写真の用途・仕上がりイメージなどによって決まったセッティングを組んでいますが、ズバリ言って、それでは“終わって”います。そこには「顔立ちや肌質によって照明は変えるべき」という観点、もっと言えば知見すら無いからです。
メインライトからひとつずつセッティングする理由
当店では、通常ストロボ照明はメインライトからひとつずつ組まれます。それは、メインライトが作る影・顔の凹凸感を、しっかりと操作したいからです。では、顔立ちによってライティングはどう変わるのでしょうか? 簡単に言えば以下です。
- 西洋的な卵型の顔は照明の自由度が高いのに対し、アジア的な平たい顔は、高い位置からストロボを当てないと、まるで下方から当てたように口元の突き出た、つまり余計に平たい顔になる。
- 目が小さい(腫れぼったい)人は、ストロボが高すぎると目にキャッチライトが入らない。
では、メインが高くないといけない「平たい顔」で、メインが高いとキャッチの入らない「小さい目」であればどうするのか? その時は、ものすごく慎重に、“ここしかない!”という位置を探すしかないのであり、このようにメインライトひとつを組むのすら困難なことが度々あるのが実際のところです。
メインが決まれば、サブライト、トップ(ヘア)ライト、バックライトなどを組んでいくのですが、それら直接光だけでなく、「間接光」を作ることもあります。
そして「間接光」は、通常やわらかく影を起こすものと解説されていますが、実は、それ以上に重要な役割があるのです。
直接光と間接光の比率を操って、若い肌を演出するテクニック
スタジオ撮影では、ストロボを直接(デュフューザーは通りますが)当てる光を直接光、天井や壁にストロボを当てて反射させてからモデルに当てる光を「間接光」と呼びますが、間接光は部屋の色々な部位に当たって乱反射するので、直接光よりも柔らかい~鈍い光となります。
話が変わるようですが、一概に、若い人の肌は表皮層が水分を含んで分厚いため、肌に当たった光は肌の中の色々な地点で多方向に反射します(豊かな乱反射)が、年齢を経た肌は固く表皮層がみっちりとしているため、表面だけで一方向に固く反射する傾向となります。
通常、私たちが美しい肌と感じるヴィジュアルが、「豊かに乱反射する若い肌」×「固い直接光」で作られていることに注目してください。次に、その意味が理解できれば「年配の固い反射の肌」×「乱反射の柔らかい間接光」でも同じような結果にならないか?と思い至るはずです。
そして、結果はその通り!直接光と間接光を混ぜながらメインライトを作ることで、肌年齢を相当操ることが可能になるのです。対して、そういう観点の無いスタジオでは、年配者にも(いつも通り)直接光でのみライティングされますから、肌は年齢なりに老けてしまいます。
因みに、若い肌に間接光中心のライティングをすると、ハイライトの無いマットすぎる肌となって、それも失敗。第一、直接光は間接光よりも高解像度に写るという利点もあります。
ロケ撮影のテクニック
ロケ撮影はカメラ(レンズ)さえよければ、ある程度センスだけの勝負であり、スタジオ撮影のように数多くの特別なノウハウがあるわけではありません。
カメラで必要なのはレンズの「開放f値が小さい」ということで、詳しくは割愛しますが、そのことによって写真の背景がよくボケます。
スタジオ撮影では背景は無地なので、ボケるも何もないのですが、ロケ撮影では人物に注目を集めるために背景をボカすことが必須となり、f値が小さい大型のズームレンズか短焦点レンズが選択されます。
瞳AFでポートレートロケ撮影が変わった!
最近のカメラはモデルが動いていても瞳にフォーカスが貼りついたままになる「瞳オートフォーカス」が各社実用レベルになり、ポートレート撮影のスタイル自体を変えてしまいました。
連写中でもモデルが動きながらでもほぼピントが合う、となれば、もうモデルに立ち止まってもらう必要すらなく、実際に、静止でのポージング撮影は未だに残ってはいますが、動きながら、ないしポージングが固まる前段階での撮影比率がかなり上がっています。
さらに、そのことは瞬きの多い方の負担を大幅に減りました。目の開いた写真だけを残せばよいので、カメラマンのご機嫌も随分とよくなった気がします(却って写真選択は楽になるのですから)。
アシスタントは必須でもない
アシスタントの仕事は主にレフ板を使うことですが、脚立やモデルのコートなどを持って移動する役目もあります。
レフ板はストロボと同じで、常に下からあおって使用しているカメラマンは何も考えていない証拠。顔立ちや太陽の高さで位置を変えるべきです。またレフ板自体、非常に有効な場合もあればほぼ使わない時もあるので、アシスタント自体必須とまでは言えません。
レタッチから納品まで
撮影後、(一部は希望に応じて)撮影のレタッチ作業が行われます。当店ではできるだけお帰りまでに行いますが、レタッチデータは後日納品となるスタジオも多いでしょう。作業内容は主に、①raw現像②写真修整③納品データの作成です。
raw現像
今日の撮影では、以前のようにjpeg形式だけでなく、raw形式でもデータ保存することが多くなっています。
カメラ内で勝手に画像にされる前の生(raw)データを、PC内でより有能なアプリケーションを用い、色などを自分好みに決定するわけですが、そのraw現像作業にそれなりの手間を要するようになってもいます。
白黒撮影の画像をカラーにできる
白黒撮影というのは、撮影時にraw画像をカメラ内で白黒jpegに加工することです。カメラの撮影データ設定を「raw+jpeg」にしておけばraw画像も残っていますから、PC現像の段階で、普段通りカラーデータも作成できます。
そもそもPC内で白黒加工できるのであれば、白黒撮影というもの自体必要がないのでは?と思われるかたもいるでしょう。それも半分正しいのですが、やはり、その場でモニターに上がる白黒データをさらにコントラストなどの数値を詰めて「絵作り」しながら撮影するほうが、後現像で作る白黒写真よりも風合いよくなることが多いのです。
写真修整
主には何かを「消す」作業と、「ゆがめる」作業を行います。消す方は容易に想像できるでしょう。以前の「スタンプ」ツールに代わり、最近はその部位をなぞるだけでみるみる消えていく「修復」機能がメインで用いられます。
そして「ゆがみ」。輪郭線や目の大きさを変えることができ、良し悪しはともかく人のイメージさえ変えることが可能です。最近はアプリケーション任せでも行え、どんどんと自然になってきていますが、いまだ手作業が優位性を保っていると言えます。
もうひとつ強力でよく用いられるものに「ぼかし」があり、私たちもほうれい線を消すのに常用していますが、いっぽうでその多用には不賛成です。ぼかしを用いると肌の難を簡単に除去できますが、同時に“キメも毛穴も何も残らない”状態となるためです。
私たちはメイクサロンから発展していますから、この感性だけは絶対にいただけません。雑誌の表紙をはじめ、その人間味の無い結果をいつも苦々しく見ていますし、ぼかし以外の修整も含めて、できるだけ自然に人間味を残しながら行うようにしています。
データ納品
以前は汎用メディアであったCD-Rがマイナー化し、オンラインでのダウンロード受け取りが主流になったほか、USBメモリなどでも納品されます。
データ形式は通常(rawから書き出した)jpegで行われます。非可逆の圧縮方式(劣化がある)ではありますが、そのデータ縮小率に比べ劣化はほんのわずかであり、さらにweb上でもそのまま使えるので、非常に汎用されている形式です。
その他、いくつかの点に触れておきます。
「解像度300dpi以上で納品して欲しい」
ひとことで言って「ナンセンス」です。
解像度というのは本来「精細度」という意味で、dpiやppiは1インチの長さにいくつの点やピクセルがあるかを表しています。ところがデジタルデータはそのピクセルの集合体なので、数量でしか大きさは規定できず、そこに「長さ」を指定してあげた時に、初めて解像度(dpiなど)が決定するにすぎないのです。
例えば、50㎝100dpiと100cm50dpiのデータは大きさ(長さ)が同じものであり、私たちが「300dpiでくれ」と言われれば、そう指定することで長さが短くなったもの(このケースなら16.7cm)を納品するだけです。そして写真本来の解像度(データの大きさ)は使用したカメラの最大画素数にしかなりえません。
※ただし、この件については間もなく見解が変わりそうです。それは、フォトショップのみならずカメラ内でも解像度の後引き上げが、有効な作業になりつつあるからです。
「rawデータはjpegデータよりもきれいである」
これも多分に誤りです。恐らく、rawのほうがデータがかなり大きいことと、jpegに変換するときに画像劣化が一度起こることからそういう言説ができたのだと思いますが、raw画像は結局誰かがjpegなりに加工しないと使用できないものなのです。
つまり、rawデータでの納品は、撮影者以外の者(あなたやデザイナー)が自分の感性で色決め等を行いたいから作業前の姿でくれ、という時にのみ行うことであり、データのサイズが大きいことや加工による劣化がないためにjpegに対する優位性があるわけではないのです。
プロフィール写真撮影のまとめ
プロフィール写真と言ってもカジュアルなものでよいのなら、スマホの中にあるこれまでのベストを使えばいいのですが、新たに撮るとなれば、フォトスタジオに行くことがやはり最良の選択となります。
スタジオの実力差は、撮影やヘアメイクの技術で付くのですが、それを見極めるのは中々難しいでしょう。まずプロフィール撮影を専ら行っているところを選ぶこと。それ以外の情報はHPやSNSに掲載されている写真に求めることになりますが、選挙や音楽家などいくつかのジャンルでは、スタジオ(主にオーナー)の知性がどうしても写真の品格を左右し、そのことが得票数やファン獲得数の大小に直結すると思います。
TAKUMIJUN Make-up Salonのプロフィール撮影の特徴
プロフィール写真撮影に特化したヘアメイク&フォトスタジオです
ファミリーフォトの多い一般的なフォトスタジオとは異なり、TAKUMIJUN Make-up Salonはプロフィール撮影の比率が(撮影サービスの)80%を超えています。いわばプロフィール撮影のプロ中のプロであり、当然より多くのノウハウが集積しているのです。
ヘアメイクと撮影の連携
当店はメイクアップ専用サロンから発展したためメイクアーティストは全員専属スタッフ。他のスタジオのヘアメイクは外注で、カメラマンからすると「お客さん」に近いことと対照的です。
ヘアメイクがカウンセリングやメイク中にイメージを膨らませ、カメラマンに伝えるという工程で行われるため、強い連携性が保たれるのが大きな特徴。例えばほうれい線に難がある方なら、メイクのハイライト、撮影のライティング、写真修整のぼかしの3つの可能性を最初から想定して施術をスタートさせることができるのです。
レタッチまでをメイクアーティストが担当します
ナチュラルメイクを習得したメイクアップアーティストがレタッチを担当することのメリットは多大ですが、その第一はなんといってもナチュラルに仕上がること。特に「肌感」を尊重し、難点はカバーしながらも自然さを大切にします。
パーソナライズされたライティングであなたの魅力を引き出します
これもベースメイクでハイライトを駆使するメイクサロンから発展したからこその特徴であり、ズバリ、当店で日常行われている「顔立ちや肌質でライティングを変える」という技術は、多くのカメラマンが“考えたこともない”ものだと思います。
もちろん、撮影の目的等によってライティングを組むという手法も持ち合わせており、両者のすり合わせをしながら、毎回オリジナルのセッティングを組んでいるのです。
オーナー内匠淳の知見・経験こそが当店の核です!
当店のオーナー内匠淳はメイクと撮影の両方に経験豊富なプロであり、さらに京都大学出身の経歴を持つ異色アーティストでもあります。
そのことは、このプロフィール撮影においても有意に働き、自らが経営者であって士業や作家の友人を持ち、政治や時事に詳しく、クラシック音楽やバレエを愛し、おまけに20歳代でカップリングパーティーを主催していたという”幅の広さ”が、TAKUMIJUN のサービスに圧倒的なリアリティと輝きを与えていると言えます。
※南青山店、京都店ともに内匠淳をご指名いただくことが可能です。
TAKUMIJUN Make-up Salonプロフィール写真撮影2つのプラン
ベーシックプラン
通常プランというべきもので、フルメイク、ヘアセット、撮影、プリントがセットになっています。データや修整はオプションとなり、料金は¥17,050(女性・京都店)など。
アーティスティックプラン
より表現力の強い写真をお望みの方向けのプランで、特に、アー写や音楽家など芸術系のかたにご利用いただいています。ベーシックプランに、打ち合わせ、1.5倍の撮影時間、撮影全データをセットした内容で¥37,400(女性・京都店)など。
詳しくはこちらをご覧ください。
お気軽にお問い合わせください!
以上のように、TAKUMI JUN Make-up Salonでは、ヘアメイク、撮影から仕上がりまで一貫して高いクオリティを追求し、プロフィール専用のスタジオとして圧倒的な実績を重ねてきています。
みなさんもお気軽にご相談・お問い合わせください。それぞれの目的を成功に導く最高の1枚を作り上げましょう!