80年代を代表する作品で、青春映画の金字塔とまで評価されている。しかし、なんとなく避けてきたのは、子供が主人公の青春モノが少し苦手だからかな。ETやグーニーズのように冒険感が前面に出ればそうでもないのだが。
“モダンホラーの神様”スティーブン・キングの自伝的小説の映画化としても有名である。彼の代表作のシャイニングやキャリーとは「別系統」の作品と評されるが、昨年、『ショーシャンクの空に』への高評価の不満から(笑)原作を読んだとき、併載されていた『ゴールデン・ボーイ』を読む機会があったことで、それらが見事につながっていることを確信している。
つまり、『ゴールデン・ボーイ』こそが両者の中間に位置する作風であるからだが、この度改めて調べてみると、ショーシャンクの原作『刑務所のリタ・ヘイワ―ス』『ゴールデン・ボーイ』『スタンド・バイ・ミー』は、残り一編と併せてオムニバスとして発表されたものであった。さもありなんである。
十分におもしろい作品だが、やはり敬遠しただけのことはあったというか、あまり好きなタイプではない。なぜかなぁ・・・。小学生にこの青春の濃さを振ることが、日本人としてはどうしても違和感があるからかな?
僕たちにもこういう腐った少年時代は会ったけれど、やっぱ中学生から高校生にかけてであって、多分欧米人にとっては真実なんだろうけれど、僕たちにはちょっと「カッコつけている」ように感じられるからかしら。
あるいはキングのように大成した人の少年期がこれほどのクソっぽいものであったというのを、露悪的にかっこつけているだけ、と感じてしまうからかもしれない。
個人的に印象に残ったのはゲロによる復讐の逸話か。映像自体も迫力あったし、あれを少年が語ったとしたら、それこそ才能にあふれていることを表すエピソードとして説得力がある。
原作や監督に才気は感じたが、同じく青春ものなら、僕には邦画の69sixty nine とかのほうが合う。74点


ごぶさたしてます。岡本@御影・大道です。
久しぶりにブログを拝見したら、映画のレビューをされてたんですね。
「スタンド・バイ・ミー」、日本での公開はたしか1987年だったように思います。日本の青春映画とはまたちょっと違うテイストですよね。
ちなみに、ベン・E・キングやジョン・レノンが歌ってるバージョンも素敵ですが、モーリス・ホワイトが歌う「スタンド・バイ・ミー」はスムーズかつソウルフルですごくいいと思います。