Takumi Blog

タクミな話

『タクシー運転手』 ”タクシー・ドライバー”じゃないよw

この度観た韓国映画の3作目だが、その中でも本作は骨太そのもの。悲惨な自国史を取り上げながらエンタメとしてもがっちり成立させている。

20190318-00010000-asiap-000-1-view

実話を基に、しかし脚色もしっかりされているよう。まあ、その辺は遠慮ない(笑)
ソウルの貧乏タクシー運転手が、法外な好条件で外国人記者を光州まで乗せていくが、ソウルには光州の実情が伝わっていなかった。
彼らが行きついた先は、光州事件の前夜。いや、序章といった段階か。軍政からの民主化に対する反動が引き起こした自国民への凄惨な暴力が、ハリウッド張りの迫力で描かれていく。

タクシーでソウルに帰る途中での、軍とタクシー運転手たちとの派手なカーチェイスはさすがに批判を集めているようだが、そんなだから日本人はダメなのだとも思う
韓国の作品には、やりすぎるくらいのサービス精神・迫力がある。対して日本はネガティブに縮こまっている。ちょっとした”粋”で逃げようとしているが、黒澤の頃のように、もっとまっすぐにやりたいことをやらないと、迫力不足で、どうにも見る気がしない(今邦画が不調なわけでもないから、飽くまで私見ということだが)。

僕が一番感心したのが、例によって家族的なシーン。
お隣に住む大家さんの奥さんに、最初は娘共々ボロクソに言われているが、主人公が光州から帰れない時に娘の面倒を見てくれて、帰ってくると「大事にしてあげなよ!」と説教してくれるのがまた、その奥さんだったりするのだ。

韓国人の人情の濃さにはいつも驚かされる。83点

次に読むなら

『天使にラブソングを』映画版

なかなか有名な作品だが、恥ずかしながら初見でした。そして、思っていたよりもはるかに良かった。 ストーリーはシンプル。ハスッパなナイトクラブ歌手が思わぬことから修道女となり、そこで引き起こす悶着と、合唱指導を通してお互いが

Read More »

究極のデブキャラ『スクール・オブ・ロック』

学園もの音楽劇・・・でいいのかな。非常に楽しくて、後半は涙もボロボロ。最近見た中でベストの作品と言っていい(この後『マッドマックス怒りのデスロード』を観て、これは更新されてしまったが)。 ロック・バカすぎる男が自分の作っ

Read More »

『スワロウテイル』は邦画の金字塔

3度目の視聴となる。公開が1994年だから初見時は30歳くらいだったのか。さすがに少し古ちゃちいシーンもあったが、全体としての価値は衰えていないと感じた。 まず、強い円を求めて流民が群がる虚構の街イェン・タウン(東京の呼

Read More »

『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』

エイリアンが一株の花に成りすまして地球で住まい、人類の制服を目指す・・・というB級ホラー作品(映画あり)の、さらにミュージカル版の映画化作品。 音楽も悪くないし、セットやダンスの雰囲気も良いが、実際かなり退屈した。最近観

Read More »

『ピンポン』はちょっと期待外れ

2002年、同名コミックを実写化した作品。十分におもしろいけれど、まあこんなもんだろ、という感じ。 原作は1冊くらい読んだことがあったか。続けて読みたくもあったが、どうしてもというほどでもなく。なんとなく展開が予想された

Read More »