一応子供向けアニメ・ミュージカルということになるでしょう。非ディズニーながら大ヒットした『SING:シング』の続編。前作を娘たちがテレビで観ているのを横で観ていて、おもしろいなあと思っていたら、続編を劇場でやるという。パパも一緒に行くことにしました(笑)

sing

このシリーズの特徴は、今までのヒット曲を使って構成していることです。マンマ・ミアのようにアバの楽曲で組んでいるわけでもなく、ここ2~30年のポップスのヒット曲を中心に、クラシックも含めて自由に使っていくのだけれど、これが反則的に効果的で!
だって、名曲ぞろいで、しかも皆耳に残っている曲でしょう? そりゃまあ良くなりますよね。。。

前作・今作ともに、さまざまなアクシデントに見舞われながら、コアラのムーンを中心とするメンバーが、なんとか一夜限りのミュージカル・ショーを開催するという話。

3分の2は準備部分ですが、ムーンの不屈ともいえるしつこさ、難題がたまっていても、目の前の作業は精力的にこなす精神力の強さに、フィクションながら胸を打たれます。

そして、何よりの見どころは、なんといってもショーそのもの!
もう、なんと称えればいいんでしょう。このアメリカ人のショービジネスに対するセンスを!

もちろんアニメやCGだからこそできることもあります。いや、アクションなんかそれだらけだ。でもね、だとしても日本人にはとてもできない。もうカスりもしないと思うんです。

音楽、ダンス、アクション、照明、カメラワーク・・・。これらのほとんどで大きな差があり、その積み重ねが、まったく次元の違うものと感じさせるのでしょう。
その結果、音楽丸パクリというオリジナリティの無さを忘れさせ、今まさに作られているショー・ビジネスを観ている気持ちにさせられてしまう。

今観ている歴史的名画と比べても、正直圧倒的におもしろい。観ている間のワクワク感やハッピー感は、残念ながら”圧勝”してしまうんだよなぁ。。。
ただ、やはり欠点はあります。それは「(ほとんど)何も心に残らない」こと。勧善懲悪付きのハッピーエンド。予定調和的で、ほぼ全部予想が付く・・・からかな。子供向けだから、それでいいんですけどね。88点

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