英国産大人恋愛喜劇『ラヴ・アクチュアリー』 2023/9/20 By Leave a Comment 90年代から00年代にかけてラブコメ映画が多かった。その代表作をいくつか見るも『プリティ・ウーマン』のレベルには至らず・・・。「これで最後」と思って本作を見たが、ついに当たりが来た! クリスマス直前の10組近くの恋愛模様を描くが、よくもまあ、これほどの多くのカップル・男女を扱っていて間延びさせないものだ。それらが巧妙に絡み合う部分もあるが、絡み合って混線させるわけでもない。見事である。 見事というと役者がそろって芸達者。イギリス映画は“狭く”て同じ役者ばかり出ていることが多く、今回もよく見る連中なんだが、ほんと好き! コリン・ファース、ヒュー・グラント、そしてスター・ウォーズのリーアム・ニーソン。 スネイプ先生ことアラン・リックマンも出ているが、錚々たる面々の中でもひときわ目立つのがビル・ナイという変なおっさんだ。 ハリー・ポッターではいまいちで、僕が覚えているのはアバウト・タイムのお父さんの方。よく眼鏡をずらして写真に写っていて、そっちが気になってたけれど、これほどの役者とは! まさにイギリスのバカ。露悪的でパンクで、もうジジイなのに色っぽい。思い出しても涙が出るくらいに、つまりかっこいいのだ。 スクリーンではあまり目がいかない女性陣では、エマ・トンプソンが難しい役どころを見事にこなしていた。ハリーではトレローニー先生のはっちゃけぶり、普段のスナップは垢ぬけている・・・と、これは憧れていい女性ではないか。 役者の話ばかりになったが、最初に言ったように作劇も本当に素晴らしい。 ヒュー・グラントのダンスには爆笑したし、最後のコリン・ファースの恋も、結末わかっているのに涙腺崩壊した。 おっさんの純情っていいよね。そして、イギリスのおっさんは最高によい!89点
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