「泥棒成金」と「ムーラン・ルージュ」 2016/5/28 By Leave a Comment 「泥棒成金」 フランス映画じゃないんだけれど、コート・ダジュール(南仏などのリゾートエリア)を舞台にしたもので、再見。 改めて見てもグレース・ケリーが美しい。 役柄もすごくいいですね。 お母さんとリゾートに来たアメリカのお金持ち。 ケーリー・グラントと食事をしても控えめで堅そう。酔っぱらうお母さんをたしなめて食事会を切り上げ、3人でホテルの部屋へ。 見送りのグラントが鍵を開けてあげて、お母さんが部屋に入る。 「わたしは隣の部屋なの」 と言われてグラントも納得。 今度はケリー自身がドアを開け、つつっとすましたまま部屋に入っていくも、くるりっと向き直って手を伸ばし、グラントに突然のキス。そしてドアをゆっくりと閉める。 これを美人にやられて舞い上がらん男もおらんでしょうwww 作品はちょっとゆったりとして、いかにもヒチコックの晩年ものという感じ。 濃厚な色気が加味された分、若いころのような切れ味・ハラハラ感には欠けますが、これもやはり味でしょう。 途中までは90点に近い。ただ、最後の方は60点くらいかな。 コート・ダジュールは素晴らしく美しいです。 それと、同じくフランスを舞台にしたハリウッドもので、「ムーラン・ルージュ」(ユアン・マクレガーとニコール・キッドマンのあれ)を観てみましたが、なんですか、これ? むちゃくちゃしょうもないということはない、かっこいい、いかにも映画らしい場面があると言えばあるのだが、全体を通して、共感できる、リアリティを感じれる、ということがまったくない。 リアリティを感じれるかどうか、というのは本当に人それぞれの部分があって、僕は人形劇でもファンタジーでも簡単に入り込めますけど、それらは全然ダメという人もいる。だから万人がそうだとは言いませんけど、でも、基本ミュージカル大好物の僕が入り込めない、しかもレベルが全然足りないというのでもなく、ということは、かなりの多数派が入り込めないのではないかな? しかし、僕がこれまたダメだった「レ・ミゼラブル」が評判良かったことを考えると、意外にそうでもないのか、とも思えてくるけど。 とにかく不思議な映画です。お勧めするなら、断然古い「泥棒貴族」の方ですね。 ニコール・キッドマンの美もグレース・ケリーには及ばないし(笑)
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