撮影してもらったのは、自分の中でも絶妙なタイミングだったんですよね。
翻訳を終えた劇団四季『バック・トゥー・ザ・フューチャー』の開幕前だったし、撮影のあとも、イギリス発のミュージカル『SIX』がなんと逆輸出される珍事となったりで(笑)、プロフィール写真を出す機会がどっと増えましたから。
まず助かっているのは写真のバリエーションが多いことです。
ひとつの記事を数点の写真で持たせることができたり、プレスの要求にこたえられる写真を提供できる。
でも、それ以上に嬉しいのが“運命の1枚”とも呼ぶべき写真に出会えたこと!
もちろん内匠さんの修練のたまものでもあるだろうし、皆さんの盛り上げのおかげで演技者モードになって、楽しく撮影に臨めたことも大きいでしょう。でも、それに止まらないと思うんですよね。
なんだろう? “X Factor”とでも呼ぶべきなのかな。
全てのベクトルが収斂して発現したみたいな。
『バック・トゥー…』演出のジョン・ランドさんは「星の数の可能性の中から出てきた1枚だね」って言ってくれました。さすが、ロマンティストだわ(笑)
実は、俳優の時の写真を翻訳家として提供するのに抵抗があったんです。
これからは裏方らしく控えめにしなくちゃ、と撮影に伺いました。
ところが、この「今の自分らしい」1枚ができてきた! 最初に出力されたのを見たときにワ~って。
頑張ってない、若作ってないのがいい。これだと、裏方が自己主張してもいいんだ、自分を表に出して売っていこう、という気持ちに変われたんですね。
多分これからしばらくは、この1枚にお世話になりっぱなしだと思います。