20周年記念パーティーのお話7 バンド後編 2017/12/9 By バンドの後編。って、1回に収まるのかな? がんばろ! 楽譜はラブラブショーしかなく、1107は耳コピで音拾っていくしかないのですが、オリジナルの金管パートは楽器が数本あってぜんぜん聴き取れない。さらにラブラブショーに至っては金管パート自体が無い!!!(笑) もちろん宮本・新田の出番を1曲だけにしてしまう方法もあったのですが、わざわざ楽器の練習から初めて1曲だけというのは忍びない気がして・・・。 やらせるなら2曲とも。だから、1107の譜面を作り、ラブラブショーでは金管パートの創作自体をする、というのが青山の僕たち(内匠・宮本・新田)の仕事となりました。 当然1107から手を付けます。最初はペットとサックスのユニゾン(同じ音で)を中心に、たまにハモればいいのだと思ってたけど、実際に吹いてみて、これダサいねと。ハモる部分を増やしていくうち全部になり、やっと一通りできたところで、ぽろっと則政さんが「金管は音高い方がかっこいいですよね」と。なるほど。言われてみればそうだわ。 キーを上げたら、こんどはなんか腰が高い。3度和音(ドとミの関係)中心に組んでたのを、下は下げて5度和音(ドとソの関係)中心に変える。やはり一部3度に戻す、ブランクもありメンバーが高い音出ないところをまた変える・・・とやってると超大変! そして、もちろんその比でないのがラブラブショーです。ベースなんかと違い、伸ばす部分が無いと金管らしくないから、一部でメロディーを新設しないといけない。やってみて、途中で新田さんがすごく「デキる」やつなのが分かり(吹奏楽部で部長だったらしいです。そりゃエースだからやるわな)、ある意味僕より優秀なんだけれど、でも、そういう創造的なことは僕がやるしかないわけですよ、それはやはり。 最大のモチベーションは、則政氏に、「バンド経験もない者が金管パートを創設するなんて、絶対に無理です」「そんなんやった人見たことないです」「1107だけにしておいたほうがいいですよ」などと、それこそ1か月以上にわたって5回くらい言われたことです! 「いやいや、僕も音楽ばっかり聴いてますから~」とか緩い言葉返してましたけど、僕にこういうとき去来する言葉はいつも決まっている。 「誰や思てんねん!!」 これですね。 実際、自分では完全に金管パートを作れていたと思います。もちろん、プロ的には甘いものだったでしょう。でも、自分の演出の範囲ではあれでいい。たぶん、ほかのプロが作るアレンジより良かったと思っています。 さて、後編の後半。 やはりスタッフが非常に頑張ったことは言っておきたい。 キーボードの加藤さんは、一度練習に付き合ったけれど、ブランクもさることながら、音楽力自体が、ごめんだけれど大したことないと思った。新田の足元にも及ばないでしょう。しかし、それだけに、最終的にはあそこまで持って行った人間力が、よけいに素晴らしいと思う。尊敬に値します。 宮本さんも、これはひどいんだけれど、よくよく考えると1年程度しかやってないらしく、サックスの基礎力が全然なかった。だから、新田さんなんかと違って、別の楽譜を吹かせたら全くダメという状態のままなんだけれど、それでも最後は立派にやり遂げ、ソロも吹けた。すごい努力です。 新田さんは先に触れたとおり。スタッフメンバーではエースでしたね。 そして、あれれ? 一人消えていませんか・・・? そう、ベースの人、永江さん。この人はなんと、途中でリタイアしてしまったのです。ふふ。なんのこっちゃw まあでも、僕も頑張りました! サックスは買うところから始めましたし、譜面起こして、練習いっぱいやって、京都まで二人を連れてきて、直前でメンバー一人欠けて代わりの人に頼んで、快諾もらって電話口で泣いて・・・(笑) 当日200人近い人の前で披露し、拍手に包まれた瞬間の幸福感は、僕はもちろん、彼女たちにとっても一生の大きな色添えとなったのではないでしょうか。 そして、則政さん、嶌田さん、しんちゃん、本当にありがとう。 パーティーの話も以上です。 スタッフのみなには、いい思い出というだけでなく、いろいろ自信にもなっているように見えます。特にバンド組の宮本さんなんて、この余韻から全然抜け出せていないみたいw ふふ・・・