『カサブランカ』~男のやせ我慢が粋に見えた時代 2023/3/1 By Leave a Comment 40年代最高の映画の一つとして、スタッフに推薦したが、何度も観ているので今回は鑑賞していない(ので採点はしない)。 40年代最高の映画の一つとして、スタッフに推薦したが、何度も観ているので今回は鑑賞していない(ので採点はしない)。 テーマもひとつに絞ろう、男の本質って何かということ。 と言っても、男の本質なんてものが、普遍的な意味であるわけがない。 僕が思う、男らしいということであり、女性との差異にすぎないのだが、それは”やせがまん”だと思う。 性による役割分担で、女性は自らが生きること、安定して生活することを(より)優先するのに対し、男性は相対的には命を軽んじ、何か+αを求めてチャレンジする傾向があると思う。 もちろん、生き物であるならば、強烈な生存欲・安定を求める思いも持ちながら、しかし「ここでやっちまえ!」という声が、女性以上に内部でこだまする。そして、さらに女性と対置する者、と自らを感じる時余計に、「ここでカッコつけないで、いつやるんだよ!」との思いから、普通に考えて損や苦行としか思えない行動に出てしまう・・・イコール、”やせがまん”が発動する瞬間である(笑) もともとはロマンあふれる男であるボギー扮するリックは、恋するイルザ(バーグマン)に裏切られ、氷のような冷たさを纏う。モロッコのフランス領カサブランカで彼女に再会するも、グチグチと情けない姿を見せて「あなたは変わったわ」と言われ、情けなさに酔いつぶれる始末。 しかし、パリでの彼女の裏切りの真相を知って自負心を取り戻した彼は、世紀のやせがまんを見せ、男の本質を世界に示してみせる!!最も予想しなかった人物が「お付き合い」してくれた姿も男性としては堪らない。 月並みながら、男ならこう生きたいものだ。目の前で女の子にいいかっこを付ける一瞬のために、大きなものを犠牲にする。しかし、それが自分らしいと思えるならば、一瞬に懸けていい。のんべんたらりんと生きていくよりもよほどいい人生と思えるのであり、「生きるために生きているのではない」という部分が強い男っぽい男であれば、損得勘定の上でも「得を取っていないわけでもない」のだ。 そしてこれは、私的な浪花節感性からではなく、ちょっとした科学的知見として述べているのである。 狩りもしなければ戦争もない平和な日本で、こういう男らしい感覚、女らしいそれが薄れていくのは、これはもう仕方ない。生のチャンスは均等に近く、子供も共同で育てているに近くなれば、それらの根拠を失っていくからだ。 それがこのまま続けば、「男らしさ」なんてものは死滅してしまうのだが、大丈夫! 歴史は、平和や繁栄がそうは長く続かないことを如実に表している。一部の人には残念ながら、男が男らしく戻る日は、厳しい世相と共に早晩やってくるだろう テーマもひとつに絞ろう、男の本質って何かということ。 と言っても、男の本質なんてものが、普遍的な意味であるわけがない。 僕が思う、男らしいということであり、女性との差異にすぎないのだが、それは”やせがまん”だと思う。 性による役割分担で、女性は自らが生きること、安定して生活することを(より)優先するのに対し、男性は相対的には命を軽んじ、何か+αを求めてチャレンジする傾向があると思う。 もちろん、生き物であるならば、強烈な生存欲・安定を求める思いも持ちながら、しかし「ここでやっちまえ!」という声が、女性以上に内部でこだまする。そして、さらに女性と対置する者、と自らを感じる時余計に、「ここでカッコつけないで、いつやるんだよ!」との思いから、普通に考えて損や苦行としか思えない行動に出てしまう・・・イコール、”やせがまん”が発動する瞬間である(笑) もともとはロマンあふれる男であるボギー扮するリックは、恋するイルザ(バーグマン)に裏切られ、氷のような冷たさを纏う。モロッコのフランス領カサブランカで彼女に再会するも、グチグチと情けない姿を見せて「あなたは変わったわ」と言われ、情けなさに酔いつぶれる始末。 しかし、パリでの彼女の裏切りの真相を知って自負心を取り戻した彼は、世紀のやせがまんを見せ、男の本質を世界に示してみせる!!最も予想しなかった人物が「お付き合い」してくれた姿も男性としては堪らない。 月並みながら、男ならこう生きたいものだ。目の前で女の子にいいかっこを付ける一瞬のために、大きなものを犠牲にする。しかし、それが自分らしいと思えるならば、一瞬に懸けていい。のんべんたらりんと生きていくよりもよほどいい人生と思えるのであり、「生きるために生きているのではない」という部分が強い男っぽい男であれば、損得勘定の上でも「得を取っていないわけでもない」のだ。 そしてこれは、私的な浪花節感性からではなく、ちょっとした科学的知見として述べているのである。 狩りもしなければ戦争もない平和な日本で、こういう男らしい感覚、女らしいそれが薄れていくのは、これはもう仕方ない。生のチャンスは均等に近く、子供も共同で育てているに近くなれば、それらの根拠を失っていくからだ。 それがこのまま続けば、「男らしさ」なんてものは死滅してしまうのだが、大丈夫! 歴史は、平和や繁栄がそうは長く続かないことを如実に表している。一部の人には残念ながら、男が男らしく戻る日は、厳しい世相と共に早晩やってくるだろう 。
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