日本アニメ古典中の古典『AKIRA』 2022/11/8 By Leave a Comment 1980年代の漫画を同じく80年代(88年)に映画化。漫画は読んだが、映画は初見だ。 日本アニメのルーツを語るとき、ジブリなどと共に、必ず名前の出る作品という認識で、この機会に押さえておこうと鑑賞してみた。 確かに、これぞオタク系アニメ、という気がする。複雑な世界観、主人公の無謀と思えるアクションで窮地を切り開いていくストーリー、口に入りきれないほどのドラッグを頬張って下にぽろぽろと落ちる表現など、あぁ、これだよな、と懐かしく観たし、今観ても本格的だ。 一方で、80年代の第3次大戦後に東京が「ネオ東京」と名付けられていたり、今観るとどうしても中2病ぽいところも。 好きなキャラクターはやはり主人公の金田で、かっこいいし、80年代式に女子に対して押しが強いのもしっくりくる。好きな場面も金田と鉄雄の決闘シーン。もはや超人となり戦車でも相手にならない鉄雄に対し、金田がレーザー銃と機転と運動神経だけで戦うのだが、原作漫画同様その接戦ぶりに「金田なら」と思わせるリアリティがある。 本当に様々なシーンが、現代のアニメの表現の元ネタとなっているであろうことがわかって素晴らしいなと思う反面、やはり少々の古色を感じざるを得ず、80点ジャストとさせてもらう。
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