1953年のミュージカル。傑作として必ず名が挙がるものだ。
しかし、もういいかな。こういうのは。
今回まとめて映画を観て、古いのもかなりあったが、驚いたのは、古い作品でも人物造詣やドラマは全くもって現代に通用する(ものが多い)ということ。
そして、その逆に、ミュージカルは大概しんどい。
まず、意外にも主演のフレッド・アステアのダンスだ。
このいかにも基礎からしっかりできています、というダンスが、それゆえに古めかしくて僕には厳しい。現代ならバレエダンサーでさえ、こうではないと思う。なんだろ、踊り以上に顔の表情かな。優雅さとドヤ顔と。もう、ちょっとアレルギーだ。
音楽やダンスの刺激性もやはり足りない。
集団で踊るときの雰囲気はいいんだけれどね。明るい表情はいかにもアメリカが良かった時代という感じで。これはもう世相だから、今は出せないのかもね。
最初のステージが出来上がるまではおもしろかった。スポンサー募って、セット組んで、必ずや起こるいさかいを収めながら進んでいく。結果は大コケなんだけど(笑)
まだ古いミュージカルはリストアップしていたけれど、厳選しなおすか、いっそのこともう止めてしまおうと思う。この分野の場合、現代ものとの差は大きいのかなぁと。65点
								