Takumi Blog

タクミな話

菊地寛『真珠婦人』

京都に来れば読書ということで(勝手な都合です)、またぞろ本の話。
先日までに菊地寛著『真珠夫人』を読みました。
柳原白蓮がモデルということで興味を持ち。。

2

映画やドラマに色々なってきているようではあるが、そこは文豪の手になるもの。それなりにしっかりした作品だと思って構えていたのだが、飛んだ肩透かしで。
この人、新聞小説では完全に大衆向けのものを書いていたんだって。知らなかったよ。
漱石の『こころ』なんかも新聞連載だと思うけれど本格ものだし、まさかここまでカラッと通俗色に染めているとは思いもしなかった。
没落華族の別品お嬢さんが成金にはめられて嫁に取られる。嫉妬に怒り狂った彼氏がピストルを持って乗り込み、成金の娘を撃ってしまう。だんなは、知恵足らずの息子(撃たれた娘の弟)が殺してしまい、主人公は未亡人に。そして、男を憎みながらも、怪しい色気であまたの男どもをはべらせる真珠婦人が誕生してしまった・・・
みたいなばかばかしい話だ。まさに昼ドラ向き。
もうちょっと良くなるか、深まるか、と期待しながらズルズルと読んでしまった自分が悲しい。
いや、最低限それに足るだけのおもしろさはあったということかな。
55点
作品とは別に、大正三美人にも数えられる白蓮の人生はすさまじい。
名前程度しか知らなかったのを、これを機会に調べてみたのだが、よくもまあ、というくらい昼ドラで。
小池真理子さんが小説にしているのもはまり過ぎていて、いまいち食指が伸びない。
でも、韓流ドラマを地で行ったような彼女の人生に興味を持つ女性は多いはずだ。
韓流好きはもちろん、セレブ好きにもたまらん内容では!?
まっ、ここの読者にはほとんどいねぇ系か(笑)

次に読むなら

『天使にラブソングを』映画版

なかなか有名な作品だが、恥ずかしながら初見でした。そして、思っていたよりもはるかに良かった。 ストーリーはシンプル。ハスッパなナイトクラブ歌手が思わぬことから修道女となり、そこで引き起こす悶着と、合唱指導を通してお互いが

Read More »

究極のデブキャラ『スクール・オブ・ロック』

学園もの音楽劇・・・でいいのかな。非常に楽しくて、後半は涙もボロボロ。最近見た中でベストの作品と言っていい(この後『マッドマックス怒りのデスロード』を観て、これは更新されてしまったが)。 ロック・バカすぎる男が自分の作っ

Read More »

『スワロウテイル』は邦画の金字塔

3度目の視聴となる。公開が1994年だから初見時は30歳くらいだったのか。さすがに少し古ちゃちいシーンもあったが、全体としての価値は衰えていないと感じた。 まず、強い円を求めて流民が群がる虚構の街イェン・タウン(東京の呼

Read More »

『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』

エイリアンが一株の花に成りすまして地球で住まい、人類の制服を目指す・・・というB級ホラー作品(映画あり)の、さらにミュージカル版の映画化作品。 音楽も悪くないし、セットやダンスの雰囲気も良いが、実際かなり退屈した。最近観

Read More »

『ピンポン』はちょっと期待外れ

2002年、同名コミックを実写化した作品。十分におもしろいけれど、まあこんなもんだろ、という感じ。 原作は1冊くらい読んだことがあったか。続けて読みたくもあったが、どうしてもというほどでもなく。なんとなく展開が予想された

Read More »